先日、偶然他人の会話が耳に入ってきてちょっとわらってしまったのですが、

「子供の病気診てもらうのなんて、医者も獣医も一緒でしょ!」って言うてる方がいまして。その人がしゃべっているお相手の方が獣医さんだったので、ちょっと苦笑いしてはったのを横目で見ていたんですが、確かに言い得て妙かもしれない、と思いました。

 

子ども、特に小さい子供は、言葉もしゃべれないし、どこが痛いとか、しんどいとかの表現ができません。加えて、自分がしんどいときはじっとしてしんどそうにするし、周りが見てどれだけしんどそうな状況であったとしても、しんどくなければ遊び回ります。決して無理をしたり、隠したりするということはなく、むしろこっちからすれば思春期女子なんかよりよっぽどわかりやすい。

そして、回復力といったら大人の比ではなくて、元気になるときは瞬く間に元気になるので、あれ、さっきまでしんどそうにしてたのに、と思っても、次の瞬間にはごはんをたくさん食べて解熱してケロッと治っちゃったりもします。悪性腫瘍などの、大人では絶望するような病気でも、治療もよく効くし自然回復力も高いので、大人では考えられないようなきつい治療をして、寛解してしまったりするような「奇跡」もしばしば起こします。

 

その後、その方とちょっとだけしゃべってたんですが、獣医と小児科医、確かに似てる部分あるねーって、盛り上がりました。

上記のことももちろんなのですが、もっと似ているのは、どちらも、本人だけでなくその保護者(獣医さんであれば飼い主)との対話が重要であること。

病気の子本人(人ではないかもだけど)とコミュニケーションが取れないために、より保護者とのコミュニケーションが大切になり、そこをしくじると、治療全体もしくじる、という構図がまったく一緒。そして、当人より保護者のほうが必死だったり、時には怒りなどの負の感情がこちらに向いてくるのも全く一緒。お互い大変ですよねーって笑っていました。

 

ところで、獣医さんにとって、犬猫の診療と、ウサギの診療すら全然違うって知ってました?!同じケモノの類だし、恒温動物だし、だいたい一緒なのかなってなんとなく思っていましたが、食性が全然違うので全くもって別なんですってーー。

医師の世界でも細分化が進んでいますが、オールマイティーでいるってのは大変なことですね。

 

 

暖冬ですが、寒い日はやぱりムートンブーツがいいです♡