ワクチンを1回もしくは2回打って初回免疫を付けたあと、しばらく時間をおいて初回免疫の効果が落ちてきたであろう時に同じワクチンを打つことで、免疫をもう一度活性化させて効果を高めることをブースター効果と言います。終生免疫をつけられない以上は、理論上ワクチンの効果を持続させるためにはある一定の間隔でワクチンを打ち続けなければいけません。(打ち続けることで免疫的な寛容性が働いてしまい、ワクチンが効かなくなるとか、むしろその病気にかかりやすくなるとか、そういう論文もたまにありますが、それは今回置いておきます)

じゃあ、いつまでワクチンを打ち続ける必要があるのか。

 

要は特定の抗原に対する免疫をいかに存続させるかってことなんですが、なにもワクチンでなくても定期的に抗原が体に入る状態が作り出せればいいわけで、実は案外簡単だったりします。

 

それは、コロナが日常的な病気になること、です。

コロナがどこでも存在する病気になれば、社会生活をしていればどこかしらで出会うし、運悪く発症してしまう場合ももちろんありますが、場合によっては発病はせずブースター効果を受けて免疫を賦活化させることができるでしょう。

 

あまり偉そうに言えませんが、私ももう最近色々めんどくさくなったのもあって、発熱外来でも1日何十人も、N95マスクもせず、子供のハナホジ検査も普通に対面で、時にはわめかれながら飛沫浴びまくってると思いますし、無防備な通常外来の患者さんの中にも発熱してなくてもめっちゃ咳してる子たちの中にもコロナなんで無数にいると思いますが、今のところこの3年間コロナにはなっていません。

調べたわけではないけど、日々ブースター効果受けてるんだと思っています。

 

現実、小児科医は入局して数年の間に、外来診療で一般的な風邪ウイルスに暴露されまくって、そんじょそこらの風邪ウイルスには負けなくなります。つまり、病気をしなくなります。同じことがコロナにおいても起こっていると確信しています。耳鼻科や内科もそうだと思いますけどね!

一度診療科別に、さまざまなウイルスの抗体価測ってみたら有意差でるんじゃないかなぁって思ったりします。誰か研究費だしてくれないかな?

 

 

帽子が恋しい季節になってきました。

 

 

 

 

 

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