寝耳に水の、うれしいお知らせ。

 

「子宮頸がんワクチンシルガードの定期接種化」

ですって!!

 

現在、 小学6年から高校1年相当の女子を対象に接種されているのはサーバリックスか、ガーダシルです。サーバリックスは2価のワクチン、つまり、対象となるヒトパピローマウイルスの種類が2種類で、ガーダシルは4価、つまり4種類のヒトパピローマウイルスに対応しています。

2価のワクチンでも、子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルスの16型、18型に有効であるため、ウイルス感染が原因となる子宮頸がんの原7割以上を抑制できるということで、これだけでも十分な子宮頸がん予防効果が得られます。一方、ガーダシルは4価で、サーバリックスにも含まれる2種に加え、尖圭コンジローマという、陰部の多発性イボの原因となる型もカバーするため、子宮頸がんの抑制効果はサーバリックスと同等ですが、同時に尖圭コンジローマも予防することができてお得です。

(サーバリックスのほうがエビデンスレベルでより長く効果が持続する云々はありますが、ちょっとここではそれは置いておきます。)

 

さらに以前から、海外では9価のワクチンであるシルガードが定期接種化されていて、9価だけに子宮頸がん抑制効果も、尖圭コンジローマ抑制効果も両方高く、子宮頸がんも90%以上抑制できることが分かっていて、早く定期接種にならないかなぁと首を長くして待っておりました。

シルガードのほうがいいと分かっていても、日本での保険適応がなかったので、個人輸入しているクリニックに実費を払う必要があり、合計で7万円くらいの費用がかかるから、なかなか手がでないものでした。お金かかってもシルガードのほうがいいかな、とか、そのうちシルガードが定期接種化したら打つけどいつまで待てるかな、とか、そんな会話を同僚とはしていましたが、待ってました~!って感じです。

これで、外来で聞かれても、胸を張って、「来年早々にはシルガードが定期接種になるから、もう少し待ちましょ!」って言ってあげられます。(と同時に、できれば、それまではくれぐれも性交渉はしないでよ!とも言ってほしい)

ただ、子宮頸がんワクチンは合計3回接種する必要がありますが、今まで1-2回ガーダシルなどを接種している場合はどうするか、まだ正式には決まっていませんが、恐らく3回目を9価にすることも容認されるのでは、と個人的には思っています。

 

これだけ高価なワクチンではありますが、国費を使ってでもがんを抑制できる方が、病気で若年者が死亡したり手術や治療でたくさんのお金がかかってしなうことよりも、費用対効果が高いものです。

対象年齢も、接種間隔も、ほぼ他のワクチンと変わらないので、どうしようかと迷っている適正年齢のお子さんがいらっしゃる家庭では、ぜひこの機会にワクチンを打つようにしてくださいね。

 

ついでにですが、今まで3か月からしか打てなかった4種混合ワクチンですが、来年度から生後2か月から打てるようになるとのこと。これでヒブ・肺炎球菌・B型肝炎と併せてスケジュール調整もわかりやすくなります。いろいろ前進するのはいいことですね。

 

 

暗くなるのが早くなってきて、こういう靴が欲しくなります。

濡れたら光らなくなるので注意。

 

 

 

 

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