鼻水で受診された親子。

普通に診察して、鼻かぜかな~とか言いながらお薬だしときますね♪って、最後に何かないですか?って聞いたら、

「関係ないんですけどアレルギーの相談してもいいですか?」

 

あせもで受診された親子。

あせものケアについて話して、念のため薬も出して、よくならなかったら来てね♪って、最後に何かないですか?って聞いたら、

「あの~、この子の落ち着きがなくて心配で。。」

 

喘息で受診された親子。

喘息の急性期の治療について話して、吸入して、また1-2日内には見せてね♪って、最後に何かないですか?って聞いたら、

「この子のお姉ちゃんのことなんですけど・・・」

 

小児科によっては、すごく患者さんがたくさん来ていて、先生も忙しそうにしていて、診察にもなかなか時間をかけられず、受診した病気についてあまり何も聞けないまま、言われるがままお薬をもらってとりあえず飲ませて・・・っていう場合があるかもしれません。開業医さんってめっちゃ忙しいって聞きますし、何かないですか?って聞いてもらえることも少ないかもだし、そこで何か言ったら面倒くさがられるかな、とか嫌な顔されないかな、とか思って、なかなか言い出せない気持ちもよく分かります。

でも、病院に来るまでもないけど、どうしたらいいのかわからないマイナートラブルって絶対にあるはずで、その答えだったり対応を聞く人って、なかなかいないのではないかと思います。

そんなときは、遠慮なく他の理由で受診したときにも、聞いてみるといいと思います。そりゃ家族5人分の話とかされたり友達がどうのって言われるとさすがにアレですが、ほんのちょっと、いつも疑問に思っていることを解消するのには、そんなに時間がかからないと思うし、意外な解決策が見つかったりすることもあるはず。

小児科医は基本ホームドクターであるべきで、受診したその子だけでなく、きょうだいや家族について知っていることが望ましいと思うからです。


めっちゃくちゃ忙しそうにしているときにはちょっと気を遣うと思いますが、ちょっと緩やかな空気が流れているときは、むしろ私は雑談だったり、こうした他の関係ない話を話してくれるのは、信頼してくれている証かな、と思ってちょっとうれしくなったりします。

 

あとついでに、様々な事情でかかりつけ医を変えたいときも、気を遣ってなかなか言い出せない人がいると聞きますが、それも何ら問題ありません。医者は基本的には去るもの追わずのスタンスなので、よそに気に行った先生ができて、その先生にしっかり診てもらえるのであれば、引き止めたり、気分を害するようなこともありませんのでご安心を。

 

 

 

抗原キット、これから不足してきそう。念のための検査なら、別に市販のキットでよくない?