ステイホームになってから、姿勢の悪さから健康被害を及ぼしていると思われる子供の数が増えています。
原因の多くはスマホやゲーム。
いわゆる、「ストレートネック」の状態になり、首の筋肉に負担がかかり、そこから頭痛などの障害につながっていきます。
さらに、背中が丸まり、肩が前に行ってしまうことで、胸郭の動きが悪くなり、「息苦しい」という主訴につながってしまうこともあります。
そういう子は、しっかり姿勢を正し、肩甲骨を動かす体操を少しするだけでも、息苦しさが取れて即効性があると感じられます。
外来では、子供を立位にして「ピンと立ってみて」と促します。
すると、大抵は後頭部がお尻のラインよりも前に出てしまっていて、首の正常な湾曲が見られなくなっています。
首の緊張はとても亢進していて、広背筋なんかはがちがちに固まってしまっています。
そこで、「ゲームやスマホ、一日に何時間くらいしてる?」と聞くと、意外に時間制限がない人もいたりでびっくりさせられます。
夜就寝前のスマホの制限をしている家庭は多いですが、日中はなかなか制限しずらいのも分かります。LINEでの連絡なんていつでも入ってくるだろうし、返信しなかったら困ることもあるだろうし、宿題や調べものもスマホやパソコン使ったり、勉強とも切り離せない部分もあるからなかなか難しいですよね。
スマホを見るなとはいいませんが、せめてやっているときには正しい姿勢で、を約束できたら、こうした健康被害は簡単に予防できると思います。
正しい座り姿勢は、座面と膝の高さが同じ、かつ膝が直角に曲がっていることが理想。
足を組んでしまったり、膝が上がってしまうのはNG。
正しい座り姿勢は、腹筋と背筋をバランスよく鍛えて、全体的なバランスもよくします。
猫背になる原因は背筋力の低下なので、背筋をピンとするだけでも、けっこうな体幹トレーニングになります。
腹筋背筋のバランスは赤ちゃんのハイハイや寝がえりの頃から発達に影響を及ぼします。
我が子の姿勢はどうか、今一度チェックしてみてあげてください。
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