約1年前の記事のリブログ。

 

本来は内服薬なしでもじゅうぶん治るのに、内服していることで安心を得ようとしてしまう、あるいは内服していないと安心できない、という方はまだ多いんじゃないかなと思います。
特に夜間受診に関しては、緊急性がないもののほうが多く、例えば鼻水のお薬を夜に1回飲んだところで、その夜がとても楽に過ごせるかというと、そうではありません。

それでも、医者としては、「せっかく夜間に受診して、長い時間待ってもらったんだから・・・」と不要なお薬を出してしまうケースがあり、そうすると受診する側も、「お薬をもらわなければいけない状態だったんだ」と認識して、また次回にも不要な受診を繰り返してしまうかもしれません。

 

でも、年数を経るにつれて少し考え方が変わってきました。

 

夜間受診される方は、なにもお薬を欲しているわけではないこと。

「今は急いで治療しなくてもいい状態」

「重大な病気は隠れていない」

という事実を伝えるだけで、みなさんちゃんと納得してくれる人のほうがおおいです。

 

お薬にたよって、満足度を上げようとしているのはもしかしたら医療者のほうでもあるのかもしれません。

 

先日、こんなやりとりがありました。

保護者の方は近くの病院勤務の看護師さん。

医学的知識はしっかり持っていらっしゃるはずなのに、お薬手帳を見ると、一週間毎に抗生剤が入れ替わり立ち代わり投与されています。

保護者に、「このときはなんでこのお薬が出たか分かりますか?」と聞いても、

「ん~、なんででしょうか・・・先生が処方してくれたので」

・・・。

 

大切な我が子に飲ませるお薬だからこそ、投与の根拠や、注意点などはしっかり聞いておくべきです。

看護師さんであれ、ましてや医者ですら、意外に「子どもに処方されたお薬」に対しての疑問はわかない傾向にあります。

聞いてみると、意外に医者のほうも「念のため・・・」みたいなときもあるはずで、その場合はしっかりと、「No!」ということも大切だと思います。

「ウザい親と思われたくない」と感じられるかもしれませんが、医師たちからすれば、「しっかりした親御さん」というイメージで、流れ作業的な診療はしないように気を引き締めることにもつながるかもしれません。

 

「そのお薬は本当に必要か?」

惰性で投薬しないように、私たち医師も常に考えなければいけないと思っています。

 

 

 

 
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