ご存じですか?
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)
ここのところ、じんわり流行っています。
このウイルス、ずーーっと昔からきっと存在はしていたと思われますが、
実は2001年にはじめて発見、分離された新しいウイルスで、主に風邪症状を引き起こします。風邪症状を引き起こすウイルスは山ほどいますが(インフルエンザウイルスもその一つですよね)、なんと、子どもの風邪のうち10-20%くらいを占めるとも言われています。
症状は、咳、鼻水、発熱、場合によって喘鳴(ゼイゼイ)で、春先の今くらいの季節から流行します。
なかなか他の有象無象の風邪ウイルスとの鑑別は難しいのですが、39-40℃くらいの高熱が3-4日くらい長めに続く、なんだか痰がからむようなゴロゴロとした酷い咳をする、ゼイゼイしている、という子で、よく陽性になります。(今のところ、的中率80%!) 肺炎にもなります。軽いものは、検査せずに済むので見逃しているのでしょうね。
2012年から検査が保険適応になったので、比較的気軽に検査できるようになって、診断もつきやすくなりました。ただし、残念ながら特効薬がありませんので、通常の対症療法が基本になります。陽性になれば、病気の進行がある程度予測できて安心できるかもしれませんね。