2025.7.28(月) 18:30開演
Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
普段は面倒なのでキャスボやら何やらの写真はほぼ撮らないのだが、グッズだと思って並んだ列がキャスボ撮影の列だったため、せっかくなので撮った。
『ふたりのロッテ』初見。
後々「記憶をリセットしてもう一度◯◯を観たい」 と思うのはオタクあるあるなので、初見の演目にはできるだけニュートラルな気持ちで臨みたいもの。
でもゴスレはもう少し情報を入れてから観てもよかったかな〜と思ったりもして、作品によってその塩梅が難しい。
『ふたりのロッテ』は原作は未読だったものの、有名な作品なのであらすじは知っていた。どうせなら読んでから観ようと思い、まずはじめに ふたりのロッテ(岩波少年文庫)エーリヒ・ケストナー作 池田香代子訳 を読んだ。
うーん、パルフィー氏って…
ひょっとしたら訳者によって印象が違うかもしれないと思い、 高橋 健二 訳 も読んでみた。
うん、まあ、そう変わらない。
パルフィー氏は主人公のふたごのパパである。
恋人の存在を子どもに気取られ、あまつさえ「新しい母親候補」として紹介することが悪手だと思わないところがまずい。気まずさは多少あったようだが。
パパもママも仕事が忙しくなかなか子どもと向き合う時間が取れないという点においては、今どきの親も抱えるジレンマかな。ケルナー夫人(ママ)の独白は心に留めておきたいと思った。
「母親には、自分がどれほど苦労しても、子どもがあまりに早く子ども時代という楽園から追い出されないよう、守ってやる義務があるのよ」
(「ふたりのロッテ」岩波少年文庫 エーリヒ・ケストナー 池田香代子訳 p.115 より)
ロッテのフリをしたルイーゼとケルナー夫人が小旅行に出かけるエピソードが好き。
ちなみに、2006年に刊行された池田香代子訳のほうが読みやすかった。現代的な言葉遣いになっていて文体として読みやすく、フォントが大きく行間が広めのレイアウトで、お子さまにも老眼にも優しい仕様となっておりました。
というわけで、パルフィー氏がどう料理されているのか興味津々で観劇。
(ニュートラルとは一体…)
鈴木涼太さん演じるパルフィー氏は、歌唱しながら着替えつつお手伝いさんのレージに手紙を代筆させるシーンで登場。
ふたりの王道すれ違いコントは客席中の笑いをさそっていた。ベタなんだけど面白い。
これはズルい。憎めなくなるやつ。
男親のぎこちなさ、情けなさが漂うパルフィー氏に対し、少なくとも腹は立たず。どちらかというと、がんばれ〜しっかり〜、みたいな気持ちであった。
客席からはたくさんの場面で笑いが起きていて、とても良い雰囲気だった。アンニーとの喧嘩とか、お料理の場面とか。
分かりやすくて、子どもも楽しめただろうなと思う。
ホロリときたのが、入れ替わっていたことがバレてしまったルイーゼとケルナー夫人が抱き合うところ。たぶん大人の方がジーンとくるのでは。
あと、佐和さん素敵だった。どうしたらあんなふうにシュッとしたおとなになれるの…
そんな中、異彩を放っていたのがイレーネ(パルフィー氏の恋人)で、ロッテの悪夢を表現した長いダンスシーンがとても印象的。
カーテンコールで一際大きな拍手が起きていたのも納得のインパクトだった。
ファミリーミュージカルはけっこう久しぶりで、8年ぶりくらい。記憶はかなりおぼろげだが、ファミミュの舞台装置ってこんな感じだった?とびっくりするほど簡素。でも十分。
歌と踊りとお芝居に集中できるので、これはこれで楽しい。とくに子どもにとっては目移りしなくていいのかも。
暗転が多いのが意外によくて、このあとどんな場面なんだろう、というワクワク感があった。これは初見だからこその楽しさかな。
座席は2階席の中段上手寄り。舞台は十分よく見える。
自分的には空調が寒かった。
そして、座っていた時間は2時間ほどなのにおしりが痛くなった。
2時間半座っていてもおしりが無事な四季劇場のシートって上等なのね。
劇団四季の全国公演でよく利用されている今回のホール。建替えのため2027年度末で閉館が決まっていて、2035年度の開館をめざしているらしい。
Niterra日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)
空白期間の8年はホールがふたつ減るわけで。
愛知県芸術劇場以外だと、名古屋市内で全国公演を上演できそうな劇場ってどこだろう。
名古屋飛ばしが加速化しませんように。
もし私が億万長者だったら、金山に劇場街を作ってやるのに。
おわり。
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2025.7.28 夜
Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール〔1,146席・車椅子席3席〕
ロッテ 田原 真綾
ルイーゼ 田原 沙綾
パルフィー氏 鈴木 涼太
ケルナー夫人 森川 温子
ムテジウス校長 佐和 由梨
ウルリーケ先生 山田 志保
ペーター先生/べルナウ編集長 平山 祥
アイペルダウワー/シュトローブル博士 神保 幸由
イレーネ 空田 あかり
レージ 小林 英恵
マーサ 大友 遥
オルガ 山下 未桜
メグ 岩井 奈々子
ヒルデ 三木 みなみ
ローザ 望月 咲優花
ブリギッテ 村上 楓果
シュテッフィ/アンニー 鈴木 杏樹
クリスチーネ 河井 莉佳
トルーデ 服部 知佳美
モニカ 中川 奈々美

