ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険』ファントムブラッド総括全体 | ねこもふ

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たぶん日本におけるミュージカル作品の大半が海外からの定番作の再演だと思う

脚本家演出家役者が変わっても何度何十回も何年間も何十年間も再演を繰り返すという

作品そのものに力があるからだと思う それだけで客は期待感を持てる

しかし新作は良い原作を持ってきてもそれがどう化学反応を起こすか

全くの未知なる状態です

 

それを乗り越えてミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険」ファントムブラッド

大成功を収めました

製作スタッフさんも役者さんも何もないところから産み出す

並々ならぬ創意工夫努力の積み重ねと73公演ずっと育ててこられた賜物かと思います

別所哲也さんもおっしゃってた日本発新作初演の0軸から1に持って行った

メンバーになる機会は非常に少ない

ましてや好評のうちに幕が引かれるのはこの上もない誉なんだろうな

 

回を重ねながら役者さんみんな演技が「ジョジョ」になっていったよw

(なので兵庫公演の配信下さい)

 

そして1987年より連載開始された原作マンガジョジョは長きにわたる大人気作品です

このミュージカルはこの原作ファンに喜んでもらうことが成功への条件だったと思う

沢山上演される舞台の中敢えてフロンティアを選ぶ既存のミュージカルファンは

少ないかもしれない

なので日頃劇場に足を運ばない原作ファンに来ていただかないと成り立たない

この成功は彼らが彼らの愛するジョジョの作品の一つとして受け入れたからだと思う

 

ミュージカル初めてという役者さんが多かった 多才な人々が選ばれた

それだけ既存のミュージカル演技ではなく「この人に」という形で

ジョジョの世界を作りたかったし 作れなかったんだろうな

 

ラッパーのスピードワゴン 生バンド演奏でジョジョのポップカルチャーな感じを

ダリオ 切り裂きジャック ワンチェン ツェペリ男爵の振り切った楽しそうな演技ww

ジョースター卿のじぇ!んとるめーん♪な真っすぐな紳士のお父さん

可愛らしくて一生懸命なエリナ 歌うま!

力強く歌もダンスも演技も素晴らしいスーパーアンサンブル 

ジョジョの時代感世界観を現した舞台機構

不器用で気弱なのに勇気溢れる個性の違う二人のジョジョ 二人とも歌もすごかった

そしてどう人間をやめるのかと不安だったけどやり遂げたディオ

 

たぶん原作ファンの方々はその「ディオ」の演技に不安と期待を持っていたことだろう

「ディオ・ブランドー」をどう演じるかでこの舞台の成功には必要不可欠なものだった

ディオが失敗すればこの舞台は失敗に終わったと思う

 

ちょっと長くなるので次回にディオを演じた宮野真守氏について語る