猫の加護は一日三回

猫の加護は一日三回

ダンナさん(配偶者)と猫と3人暮らし

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前回から随分日にちが過ぎてしまいました。(ねこさんは無事です)

今度は私が(一般的な)風邪にかかり、体調の悪さと薬の副作用の眠気などで伏せておりました。これはそろそろ市販薬ではなく、病院に行ってちゃんと治療をしたほうがよさそうだ、と思うと、次の日に体調がよくなり、このまま軽快しそうだと油断すると、週末にぶりかえしたりとグタグタとした日々を過ごしていました。

そして体力が落ちると弱いところにきて、ハウスダストのアレルギー症状がでてきたり、歯肉炎や口内炎が爆誕したりと、もう次から次と微妙な病気未満な異常がでてきて…と。だいたい5月6月は毎年そうなんですけど、今年はねこさんのお世話もあるのであまり寝ていられず例年よりちょっときつかったです。

 

さて、飼い主の話はどうでもよくて。

ねこさんのFIP治療の続きです。

 

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前回

 

 

 

画像診断によりFIPが確定し、当日に早速点滴を開始することになりました。

抗ウイルス薬の点滴は3時間かかります。その間病院で待っていることはできない(場所がない)ので、我々は家に帰って待つことにしました。(徒歩10分ぐらい)


3時間。

人間の大人でもなかなかの苦行ですよね。

いつもじっとしてられなくて常に飛んだり跳ねたり忙しく走り回っているねこさんが3時間も耐えられるのだろうか。できるなら代わってあげたいけどそれは無理だから、ねこさんに耐えてもらうしかないのだけど…生まれてまだ1年も経ってないのに、こんな試練に立ち向かわなければならないねこさんがかわいそうで。

 

でもこれが、ねこさんの命を繋ぐ方法だから。

このチャンスが与えれれなかった猫もたくさんいるのだから、ねこさんは辛くても藁にしがみついてでもこの治療で元気になってほしい。

点滴が終わってねこさんが家に帰ってきたら、おいしいおやつやごはんをあげて、元気だったらたくさんあそんで、いっぱいいっぱい甘やかしてあげようね、と夫と帰り道に話ながら帰りました。そんなことしかできないけど。

数時間後、点滴が終わったと病院から連絡を受け、夫が迎えに行きました。

帰ってきたねこさんの手には点滴のルートみたいなのがつけられていて、包帯でぐるぐるまきにされていました。

そしてねこさんをちやほやするどころではない問題が発生します。
ねこさんが腕の固定テープが気になって剥がそうとするのです。

病院でしっかりテーピングしてくれただろうから大丈夫だろうと見守っていたら、端がちょっとずつめくれてきて。うちのねこさんは結構パワーがある上にこうと決めたらゴリ押し、猫の一念岩をも通すタイプなので、剥がすと決めたら何で気を引こうと包帯に齧りついて離しません。阻止のしようもなくと、剝がれたところからからどんどん包帯を引っ張りだそうとします。

これはいけないと夫が近所のお店に包帯とかテープ的なものを買いに走り、私はその間なんとか包帯を守ろうとねこさんの気を逸らしたり、麻ヒモでめくれないように縛ってみたりと無駄な抵抗をしてみたり。おやつどころではなくなってしまいました。

そして夫がとりあえず買ってきた防水テープを包帯の上から巻いて、これでツルツルしたテープに滑って包帯を歯で毟ることはできなくなりました。

そのはずでしたが、ねこさんはこのテープを飲み水のボールに突っ込み、水の力で粘着力を下げようと画策しはじめました。
猫って人間の発想を超えてくる、いや、我々の応急処置が浅知恵すぎたのか。

猫を飼っている人はすぐに一番の解決法を思いついて、じれたい気持ちになっていたと思いますが、その通りで、結局エリザベスカラーを着けてもらうことにしました。

先日の手術の記念にとっておいたエリザベスカラーがまさか役に立ってしまいました。

エリザベスカラーを着けた途端、ねこさんは猫が変わったようにしょんぼりとうなだれて大人しくなってしまいました。エリザベスカラー強すぎる。

しょんぼり

 

点滴のルートが取れたら痛いだろうし怪我になったら危ないし、明日また点滴用の穴を開けられるのはもっと辛いだろうから3日間これで耐えてもらいます。本当にごめんね。

ねこさんにしてみたら、なんでこんなことされるんだろうって思っちゃうよね。イライラするし、飼い主の行動が意味不明で困惑するよね。

ねこさんが元気になってくれるなら嫌われてもいい、仕方がないと覚悟していたけれども、自分が入院して辛かったこととか思いだしてしまいました。

私は病気を治すためと理解していたけど、それでもやっぱり入院や手術は辛かった。

ねこさんは理由も目的もわからず、点滴だのエリザベスカラーだのってされて。しかもまだ子猫、赤ちゃんの月齢。人間の子供だとしても、言って聞かせてもきっと嫌がる年齢です。

 

これは感傷ですけど、これでいいのかとか猫の幸せってなんだろうとかいろんな気持ちが押し寄せてきて、何をどう考ればいいのか、何がねこさんにとって最善なんだろうかとかそういう余計なことを考えてしまいます。でも、それ以上に、ねこさんにはずっと傍にいてほしい。まだ出会ったばかり、家族になったばかり。

なんなら30歳まで生きて、私たちと一緒に年寄りになってほしい。猫にとって酷いことかもしれないけれど、私のワガママにつきあってほしい。

あーあ(ため息)
 

 

うちのねこさんが今回罹ってしまったFIP(猫感染性腹膜炎)とは、猫の腸内に存在することが多い猫腸コロナウイルスが何らかの原因で強毒化し、さまざまな症状を引き起こすものです。
数年前までは、FIPに対する治療法がなく、対処療法か安楽死しか選択肢がありませんでした。しかし近年、人間のコロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの際に治療に使われた抗ウイルス薬が、猫のFIP治療にも効果があることがわかり、新しい治療法として使われるようになりました。

最初にFIP感染を私たちに伝えたのは担当の獣医さんではなく、画像担当の専門的な先生でした。エコー画像からほぼFIPで確定だろうということでした。

ねこさんがFIPと最初に言われた日はショックと混乱、そして最悪の想像ばかりがかけめぐり、ねこさんが寝ていれば寝息を確認するまで不安になり、ねこさんがいつもより懐いてくればまさかお別れの挨拶か、走り回れば痛くて辛いのか、と考えては泣いてばかりいました。

でも前にも書きましたが、担当の先生は治療と回復に自信があるようで、明るくて落ち着いた様子で治療スケジュールを説明されているうちに、私たち夫婦はようやく平常心を取り戻し、嘆いている場合ではなく治療を全うしてねこさんの健康をウイルスどもから取り戻さねばと決意しました。

病院の方針、症状のタイプや進行によって治療法はいろいろあるようですが、うちのねこさんは治療期間は84日間の予定で、
・3日間の点滴(通院・3時間)
・10日間の注射(通院・10分)
・74日間の投薬(自宅・1日2回)
という形で治療を進めることになりました。

でもこの84日を完走すればほぼ寛解。その頃にねこさんの1歳の誕生日(8月生まれ)が来ます。

人間の大人でも点滴と注射はかなり辛いだろうし、その後もねこさんが毎日朝晩欠かさず薬を飲んでくれるか不安ですが、いや、なにがなんでお飲ませるしかないのですが、とにかくこの一つ一つの治療がねこさんの命に繋がるのですから、私たちは粛々とねこさんの治療を支えるほかありません。
何より、一番辛いのはねこさんなのですから。
 

 

結婚して数年したあたりから、落ち着いたらいつか猫を飼いたいねと夫婦で話していました。

 

引っ越しや私の病気などでなかなか実現しなかったのですが、最近ようやく生活が落ち着いてきたことと、年齢的に子猫を迎えるタイムリミットが近づいていました。

 

野良猫、保護猫、ペットの子でも問わないけど、「この子がうちの子だ」という運命を感じるような出会いがあったらいいねと二人で話しながら、インターネットで里親募集サイトなどを見ていました。

 

譲渡会やネコカフェなどに行ってみたいと思うものの、休みが合わなかったり場所が遠かったりでなかなか猫ちゃんそのものに会いに行くこともできずに時間ばかりが過ぎていき、そろそろ諦めかけていました。

 

しかし、とある休日に、夫が「この子かわいくない?」とペットショップのサイトで紹介されている猫の写真を見せてくれました。

その子は本当にかわいくて、他の猫ちゃんの写真もあったけど、その子だけが輝いて見えました。なにがどうしてそう思ったのか今も不思議ですが、この子しかいない!この子がだめならもう猫と縁はない、と思いました。夫も同じ気持ちだったようで、「とにかく会いに行こう!」と45秒ではなく45分で支度してそのペットショップに直行しました。

 

うちからバスで1時間近く。初めて乗るバスで初めて行く場所へ向かうなんて初めてのことです。(我々は二人ともお家大好き人間で、できることなら家から一歩も出ずに暮らしたいと本気でぼやくような人種です。)

 

そしてバスでペットショップの最寄り停留所に降りて、さらにそこから15分ほど歩きます。徒歩15分って「最寄り」と言えないんじゃないのと思いつつ、既にバスに1時間揺られて疲れ果てて話す気力もなくなっていた我々は、それでも猫ちゃん会いたさに黙々と歩きます。

 

長い長い道のり(初めてで慣れないせいもあり、家から2時間近くかかりました)を乗り越えて、やっと猫ちゃんがいるはずのペットショップへ辿り着きました。(続く)

 

 

晴れねこさん写真流れ星

べー