アメリカで生まれ育った私の娘が、突然
「私、日本に行くことにしたから!」
と爆弾宣言をして、本当に行ってしまってからもう5年になります。
日本語も話せはしても読み書きはほとんど出来なかったので心配しましたが、住む所もアメリカから自分で探して、向こうで仕事も見つけました。
住まいは外国人用の他の7人と同居のシェアハウスで、1人じゃないし分からないことを教えてもらえるし、とても良い選択だったと思います。
しかし今回、友人と2人でアパートを借りることになり、壁にぶち当たっている様子です。
壁とは、外国人であることの壁です。
娘はやっぱりどう見ても純粋の日本人には見えない顔立ち、ルームメイトとなる友人も外国人。
それはもう沢山のアパートの持ち主から、
「NO」と言われたそう。
アパートの大家さんの立場から考えれば、過去に外国人の住人とトラブルが実際にあったのかもしれないし、パーティーをして騒ぐイメージがあるのかもしれません。
日本のマナーやルールを理解しているのか分からない不安があるのかもしれないし、日本語がどこまで通じるのかも不安なのかも。
それはとてもよく分かるのですが、やっぱり親としては娘の気持ちを考えると、こういう壁に直面して欲しくなかったなと思います。
半分日本人なのに、もう5年も馴染もうと努力してきたのに、拒絶される気持ちがするんじゃないかと。
捨てる神あれば拾う神ありと言いますし、どこかに拾って下さる神様もいることを期待します。
娘にはこの現実も経験だと捉えて、日本での壁を頑張って乗り越えて欲しいなと願うばかりです。
ワシも遠くから見守っておるぞ
(じいさん猫は娘とは仲が悪かったけどね)