3人のオーナー

私が働いているレストランは、ユニークな形をしています。

3つの部屋に分かれていて、中でつながってはいますが、それぞれに出入り口があります。

 

というのも3人の共同経営のためで、それぞれの専門に分かれているから。

 

ひとつはバーで、これはバーテンダーこの道20年っていう感じのオーナー。

もうひとつはピザを焼くこと25年、かまど・生地・トッピング・ソース全てにこだわったオーナー。

そして最後に私のボスである、レストランを渡り歩くこと30年、食べ物への興味・執念・知識がちょっと怖いくらいのオーナー。

・・・の、3人。

 

それぞれが個性が強いため、うまく行っているときはいいのですが、意見が食い違うとガルルルル・・・状態になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時には三つ巴になることもあって、その度にそれぞれその下で働くバーテンダー、サーバー、キッチンスタッフは頭を低くしてとばっちりを受けないようにやり過ごします。

 

こういう時、性分が出るというか、空気を読むのがとても上手い人は難なくやり過ごすのですが、いまひとつ”頭が高い”人は、目にとまって引っかかれます。

残念ながら私は後者のようで、気をつけているのにそういう時に限って目に見える失敗をしたりして、頭からガブっと噛み付かれたりします。

 

こういう要領の良さは、というのはどうやって身につけるものなんでしょうか?

 

頭が良いというのは2種類あって、いわゆる勉強ができる”Book Smart”と空気を素早く読んで要領よく立ち回る”Street Smart”があると思います。

このふたつは全く違った脳の部分を使うんじゃないかと思うくらい、性質が違います。

 

そして、学生生活以降の人生で必要とされるのは、圧倒的にStreet Smartの方。

名前のとおり路上で、つまり経験から得る知恵。

 

人並み以上の苦労はしてきたつもりですが、3人のオーナーのいがみあいのせいで、それがちっとも身についていないと思い知る今日この頃です。

 

 

 


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