先日のブログに書いた、下処理を失敗したあん肝を買ったニューヨーク州の日本食マートでのこと。
小さな男の子を連れた日本人家族が店内にいました。
この奥さんが、ちょっとどうしたのって思うくらいの大声で「パパ!焼そば安くなってる!好きでしょ?買う?」と私の背後にいるパパに叫んでいました。
思わず振り向くと、男の子を乗せたカートを押した男性がコクコク頷いています。
パパは自分の好物を店中の人に知られて恥ずかしそうでした。
その後も店内のあちこちから「パパ!」が聞こえて来ます。
最初は奥さんの大声にびっくりして、いやちょっと我が家にいるんじゃないんだからそんな大きな声でなくても… 
と思ったのですが。


そのうち、なんだか微笑ましくて笑ってしまいました。
日本へ一時帰国した時の買い物で、私の母も生前の父にいちいち「お父さん、これ食べたい?買おうか」と訊いていたのを思い出しました。
訊ける家族がいるって良いですよね。
母はもう父と買い物も出来ないんだなと今さらのように思いました。
あん肝は失敗したけど、好物の鰻の蒲焼き美味しかった

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