私の周囲のアメリカ人はお世辞をよく言うようです。
これには、アメリカ人は思ったことをずばっと言うイメージを覆されました。
多分自分を良く思われたいんだろうと思うし、相手も気分が良いだろうし、悪いことではないのですが・・・
例えば。
知り合いに、私の目にはものすごく奇抜なファッションを好む女性がいます。
以前会った時は、服装はTシャツにジーンズというカジュアルなのに、ビーチにでもいるようなつばの広い帽子を被っていました。帽子が邪魔で近づけないよー
その帽子はつばが大きいだけじゃなく色々なものが飾りとして載っていて、「満艦飾」という言葉が思い浮かびました。
失礼ながら、どう見てもヘン。
しかし、一緒にいた数人のアメリカ人は全員がその帽子を褒めるんです!
「まー素敵!」だの口々に言われて、帽子の女性は得意そうでした。
別の時には、その女性はやっぱりTシャツ・ジーンズに真っ赤なハイヒールを履いていました。
ジーンズもタイトなものではないので、すごくヘン。
でもまたお世辞が飛び交いました。
また別の日には、元は黒っぽい髪なのに明らかにカツラと分かる金髪で現れました。
やっぱりお世辞が。
そして、よくうちに遊びに来る夫の友人も普段の服装がちょっとアレで、ある時ジーンズ地のつなぎを着ていました。
ものすごく背が高い男性なのでそのつなぎがぱつぱつ、育ちすぎた子供のようで、私は笑いをこらえるのに必死でした。
ところが、夫は「お、それいいな!」って褒めるではありませんか!
・・・どうやら目についたものを褒めるようなので、アメリカ人のお世辞はあまり信用しないことにしています。