以前同じアパートの建物に住んでいたJ君の話です。
J君は20代半ばのミュージシャン。
自分のバンドを持っていて、あちこちで演奏しています。
が、やはりチャンスはニューヨークの方が多かろうと、引っ越していきました。
つい最近ウィスコンシン州へ行って帰って来たJ君。
ニューヨークに着くなりホテルで2週間の隔離生活を強いられました。
ニューヨーク州・ニュージャージー州・コネチカット州の3つの州内の行き来は自由ですが、それ以外のコロナウイルス感染者の多い州からの移動者は隔離されます。
最初のリストにはなかったウィスコンシン州も対象となったようです。
検査の結果は陰性だったJ君は、ニューヨーク市内のホテルのツインルームで、もうひとりの男性と2週間過ごすことになります。
J君がいるホテルの部屋
毎日3食無料で食べさせてくれて快適だと言いますが、部屋から一歩も出ることは許されず、来客もダメです。
同室の男性は別に友人でもなんでもない知らない人だそう。
最初は2週間なんてすぐ過ぎるだろうと思っていたのですが、だんだん1日が長くなってきたようで、今日は「やっとあと36時間!」と言っています。
同じ国内でも、今や移動するのは簡単ではありません。
義母がいるアリゾナ州もリストに入っていますから、まだしばらく訪れることもかないません。
感染をおさえるためには仕方がありませんが、なんとも不便なことになっています。