私は20代の後半、東京で一人暮らしをしていたことがありました。
引っ越した当初は知り合いはひとりもおらず、弁護士と秘書ひとりずつという小さな法律事務所で働いていたので同僚もいず、人と出かけるのは仕事が終わって弁護士の先生とたまに飲みに行くくらい。
あそこまでひとりだったことはなかったな。
寂しいなと思う時もありましたが、東京での一人暮らしは何もかももの珍しくて自由な気がして、楽しかった。
外食したい時も観たい映画に行く時も、ですから当然おひとりさま。
今では珍しくもなんともないんでしょうが。
写真拝借
アメリカ人の夫は、今まで一度も一人暮らしをしたことがない人です。
大学卒業後も、次の学校へ行くまでの期間は両親の家にいたそう。
私の周りだけかもしれませんが、夫だけでなく、アメリカでも大学卒業した後一人暮らしする人って、意外ですがあまりいないようです。
知り合いのお宅を思い浮かべてみますが、遠くの大学へ行って、卒業後その地で就職先を見つけたというのでない限り、27歳くらいまでは両親と暮らしている人がほとんど。
アパートを借りるっていってもレントは高いし、食費もかかるしっていう経済的な理由でしょうか。
それと関係あるのかどうなのか、一般的におひとりさまの状態を好まないようです。
特に女性でひとりで映画を観ていたり、レストランで食事をしている人を見たことはありません。(カフェでずっとラップトップに顔をつっこんでいる人は別)
おひとりさまといえば、この人
最近離婚してひとりになった友人(女性)も、ひとりでは食事に出かけないし、観たい映画も一緒に行く人がいなければ行かないと言います。
自分で夕食を作る気になれない時は、デリバリーを頼むかどこかでテイクアウトして家で食べるそう。
私の夫も、ひとりでどこかへ行くのを嫌がります。てか、行ったことないんじゃないかな。
個人主義だとか言われるアメリカ人だけど、おひとりさまが好きな人はあんまりいないようです。
NYやLAなんかの都市ではまたちょっと違うのかもしれませんが。