アメリカ生活の中で私にとって謎なことはいろいろありますが、その中のひとつは、この季節に行われる高校のプロムというもの。

 

アメリカでは小学校から高校まで義務教育なので、高校卒業といったら義務教育の終わり、とても大きな意味を持ちます。

卒業式は大学の卒業式同様、角帽にガウンを着て重々しく盛大に行われます。

角帽とガウンとは同じ色ですが、学校によって黒以外に青や白だったり。

 

卒業式の終わりに、いっせいに角帽を空へ投げる様子はドラマや映画でも有名です。

 

 

 

 

 

この角帽は買ったものなんだけど・・・

 

 

 

 

 

で、これとは別に普通は卒業式の前にプロムというものがあり、親子ともども準備に大変な思いをするようです。お金もかかるし

 

男の子はタキシード、女の子はフォーマルドレス、とまるでアカデミー賞に出席するような出で立ち。

プロムドレスと検索すると、出るわ出るわ。

 

 

そして、このあたりからますますよく事情が分からないのですが、既に交際しているカップルはもちろん、プロムへ一緒に行くプロムデートといって、まあ早い話がにわかカップルっていうことかな?

そういう相手がいる男の子の親は大変。

デート相手の女の子のコサージュを用意したり、迎えに行くリムジンを用意したり。

けっこうな出費なんじゃないでしょうか。

 

で、リムジンでどこへ行くかといえば、学校の講堂や体育館とか、とにかく学校です

まあ、タキシード着てるし、いつものようにスクールバスでっていうわけにもいかないのは分かりますが、リムジンで行くこたあないんじゃないかと。

 

しかもそんななりをしても、未成年でお酒も飲めないし、何が楽しいんだかさっぱり。

 

それに、もしプロムデートの相手とうまくいっちゃったとしても、すぐに卒業して大学へ進学してばらばらになるっていうのに、そのシステムも謎。

 

 

ただずっと前、映画『プリティ・イン・ピンク(Pretty In Pink)』を観た時、プロムとはなんぞや?の疑問と同時に、胸がキュンとなりました。

この高校生活最後の一大行事に、分からないことばかりとぶつぶつ言うのは、かつて自分自身のプロムの経験がないからなのかもしれません。

 

 

 


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