今日も朝からレストランのキッチンで、どうも調子が悪いアイスクリームマシンと格闘していました。
そこへキッチンマネージャーがやって来て、「ちょっと一緒にワインのテイスティングをしてくれない?」と言います。
え!ほんと!ほんとに朝から飲んじゃっていいの?
もちろんですとも~とポチのように尻尾を振ってマネージャーの後をついて行きました。
レストランのバーのカウンターに、ワインを売り込みたいセールスの男性2人が、びしっとスーツにネクタイ姿で立っています。
おお本格的ですね。
白1本、ロゼ1本、赤ワイン4本をテイスティングするようです。
まずは白から。
しかし試飲というにはけっこうな量を注いでくれます。
こんなに注がれちゃったワイン、グラスを空にしなければ次のワインを注げません。
かといって全種類6杯もグラスを開けてしまったら、いくら酒好きでも空きっ腹ですからね、どうなってしまうか分かりません。
かといって注がれたおススメのワインを、目の前で捨ててしまってもいいものか躊躇します。
するとその男性ふたりはワインを口に含んだ後、手に持っていたプラスチックの容器になんともいえない音を立てて口の中のワインを吐き出しました。
きちゃないな!
と飛びのきそうになったくらい、ものすごくびっくり。
そういや、以前ワインの勉強をした時にホスト側(ワイン造ってる人たちなど)は飲み込まずに吐き出すものだと書いてあったのを思い出して、ちょっと自分を落ち着かせました。
それに彼らがセールスで回るのはこのレストランだけじゃないでしょうし、運転もしなくちゃならないし、酔っ払っちゃ困りますもんね。
が、目の前でやられるとあまりいい気分のものではありません。
さて、問題はグラスの中になみなみと注がれたワインです。
横目でマネージャーの様子をうかがうと、ある程度味見した後横に立つセールスの男性のぺっぺした容器にさりげなく自分のワインを捨てています。
くー、もったいないけど全部飲むわけにはいかんだろうな。
仕方ない、マネージャーの真似をして半分くらい捨てました。
やっぱり仕事で飲むっていうのは、そう”ラッキ~”というものではありませんでした。
でもちょっとハッピーになりましたけど。