以前、詰め物(というより補強)をしてもらった歯でコーンチップスを食べていたら、「ごりっ」とものすごい脳への衝撃が。
ショックから立ち直って、なんだったんだろうと恐る恐る調べてみたら、詰め物が周りの部分を道連れにして取れたんでした。
歯医者へ行ったら、こりゃクラウンをするしかないということで、大変な出費も含めて色々と痛い目にあいました。
歯は大事。
当たり前のことですが、ここアメリカでは特にそう思います。
治療費が宇宙規模の出費(私からすれば)で恐ろしいし、歯並びはステイタスということもありますが、それだけじゃなく、全般的に食べ物が硬いから。
そりゃマカロニ&チーズとか柔らかい食べ物もあるし、ほうれん草を茹でればぐにゃぐにゃになるまで茹でたりしますが、最近野菜は生食が多い。
ブロッコリーもインゲンマメ、セロリ、ズッキーニ、にんじんや赤ピーマンなんかは、アペタイザーとしてきれいに盛られて出されたりして、添えられたディップと一緒にそのまま生でかじります。
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コーンも粒粒をそぎ落とすこともあまりなく、茹でたりグリルで焼いたのを丸ごと食べます。
さすがにパイナップルやバナナは皮を剝きますが、りんごや梨も皮つきのまま丸かじりだし。
肉も、ステーキは日本のものよりもっと硬いものを普段には食べますし、チキンウイングやリブなんかの骨付きの肉は人気です。
一度フランス人の友人がチキンウイングをナイフとフォークで食べようと苦戦していたのを目撃したことがありますが、それは例外で、普通は手でつかんでかみつきます。
日本の父は、まだ若いうちから「硬いからイカが嫌い」と言っていたくらい歯が弱い人ですが、アメリカに来たら食べられるものがないんじゃないかと思います。
それでも一度は来てほしかったんですけどね。