アメリカではピザ屋が1ブロックごとにあるといってもいいくらい、そこここにあります。
そして、それと同じくらいの勢いであちこちにあるものがもうひとつ。
ネイルサロンです。
ヘアサロンの中にあるものもあるし、単独でネイルだけのところもあります。
少し前までは、手先の器用さのせいかこの辺りのネイリストは、韓国人が多かったようです。
アリゾナ州では、圧倒的にベトナム人が多いそうで、住み分けがあって興味深い。
いずれにせよアメリカ人女性は、ネイルにとても熱心なようです。
オフィスや銀行で綺麗に塗られた長ーい爪に傷をつけたくないため、鉛筆やボールペンの平らな方で電話のキーを押している人を目撃しても驚かなくなりました。
私自身はキッチンで働くという仕事柄、爪は短いほど良し、マニキュアなんてとんでもない。
なので、アメリカ人女性からすれば「んまあ!」と驚かれそうなくらい、おしゃれとは程遠い手をしています。
そんな私ですが、一度だけネイルサロンで手と足の爪にマニキュアを塗ってもらったことがあります。
時は夫の弟のウエディング前、夫の母の計らいでネイルサロンを借り切って、シャンパンを持ち込んでのネイルパーティー。
手は無難にベージュっぽいピンクを選びましたが、足の方はゴールドに親指だけ黒い花を描いてもらいました。
しかし慣れないせいもあって、ひざまづかれて足の指なんかマニキュアしてもらうとなんか申し訳ない気がしてきて、「いや、自分でしますから」と言いたい気持ちになるのは、根が貧乏性だからでしょうか。
ずっとマニキュアなんか自分ですればいいのに、なんでわざわざけっこうなお金を払ってしてもらうのか、アメリカ人女性はよほど不器用なのかなと思っていました。
が、この女王様気分を味わうためなのかもしれないと合点がいきました。
でも同じ料金を払うなら、ごりごりに凝った肩なんかをほぐしてくれるマッサージの方がいいなと思う私は、やっぱりおしゃれとはほど遠いのかも。