今の職場のレストランでは、年齢とか先に働きだしたとかに関係なく実力主義です。
実力がある人がえらい。
そういう意味では、オープンから働いている私ですが、うーーーん、間違いなく一番下っ端でしょう。
他の料理人たちは、既に他のレストランを渡り歩いてきたプロばかり。
今でも時々「**を@@して」という指示が、私には「は?何だって?何をどうするって???」というパニックでしかないのに、「OK」という声があちこちから聞こえます。
はーーーー。
なんだか、落ちこぼれの気持ちが今になってよく分かります。
前にも書きましたが、レベルが違う。
1ヶ月くらい前に新しい女性Jが入ってきました。
彼女もまた、若いのにレストランでの経験豊富だそう。
あっという間に仕事を覚えて、感心して見ている私に色々教えてくれさえします。
できる人っていうのはやっぱり違いますね。
それは有難く思っているのですが、最近なんだかちょっと困惑させられることも。
毎日私たちは、キッチンマネージャーとオーナーが用意した”今日やるべきことリスト”に従って働きます。
まあ大体、各自得意なものがあって、「あれは彼がやるだろうから、じゃあ私はこれを」という了解のもとにリストを消化していきます。
ところが、彼女Jはおかまいなし。
「ねえ、あなたこれを作ったら?分からなかったら教えてあげる」と、私に振り分けてきます。
「いや、このドレッシングからやろうと思ってるんだけど・・・」と、尻込みする私に「大丈夫、大丈夫。ドレッシングは後でやればいいから」
といった感じで、最近は私の仕事スケジュールをどんどん決めてくれます。
昨日は”やるべきリスト”を早めに消化してしまい、時間が余りました。
すると、Jは「じゃあウォークイン(冷蔵室)の掃除をしようっと」と言い出しました。
全部中のものを出して、棚も動かし、壁もこすってきれいにし、モップをかけるんだとか。
えらいはりきりようだな。
と眺めていたら、「あなた一緒に手伝って。ジャケットがいるわよ」
なんだか、完全に私をパシリ認定してますね?
私は今まで、パシリとして扱われる人というのはそういう素質というか気質というかがあり、腰が軽くて人のために何かをするのが好きな人だと思っていました。
が、実はそうじゃなく、「なんで私が・・・」という疑問を持ちながら、心ならずもパシリになってしまっている人もいることを、身をもって理解している最近です。