NYではもう随分前から、日本のラーメンが人気で店がどんどんできて、流行っています。
私が住む町とその近辺にも、ラーメンの店が増えてきているのですが、これまた寿司屋と同じくオーナーが中国人やベトナム人だったりします。
日本人経営のラーメン店はまだこの辺りにはありません。
なのでラーメンも出せばフォーも出す、へたすりゃパッドタイも出すというヌードルハウスのような店が多い。
今日は、最近できた日本風のラーメンを売り物にしている、まさにそのヌードルハウスへ行ってみました。
オーナーはベトナム人。
店自慢の10時間煮込んだというスープのラーメンをオーダーしました。
10ドル99セント。
運ばれてきたラーメンは、スープは濁ってどろっとした感じ。
トッピングはゆで卵、わかめ、しなちく、のり、巨大なチャーシュー、そしてなぜか紅しょうが。
前に「こういう店に行ったら、熱々じゃなくて生ぬるくて食べられたものじゃなかった」という話を聞いたことがあるので、まず温度を確認。
よし、大丈夫。ちゃんと熱い。
しかし、トッピングが多すぎて見えなかった麺を引っ張り出してみて衝撃を受けました。
麺がこれが不思議なもので、縮れておらず一見白っぽいソバ風。
一瞬「あ、もしかしてひやむぎ?」と思ったくらいの細くてぴんぴんと真っ直ぐな麺です。
口の中に入れて噛んでみると、いやに腰があってひやむぎではないことは確かですが、じゃあ何だといわれると困ります。
麺の正体を探りつつスープを味見してまた衝撃を受けました。
塩辛いのなんの!
塩が大好きな私が「うわっ」と声を出してしまったくらいの塩辛さ。
10時間前の最初に味付けしてしまって、煮込んでいる間にどんどん蒸発して塩味が凝縮されてしまったのか、なんか調理の1工程忘れたのか。
とにかく食べられたものではありません。
血圧が高い私を殺そうっていう腹かな。
今までに一度も、どれほどまずかろうが店に文句を言ったことのない私ですが、これはあかん。
ちょうど「エブリシングがオーケーか?」と聞きにきたサーバーに、「これは塩辛さが度を越していて食べられない」とオーケーではないことを言いました。
クレームをつけた後に写真を撮るのも嫌味が過ぎるので、塩辛さはともかく、せっかくの不思議な麺を見ていただきたかったのに、写真なし。
お腹も空いたままです。