今日は夫の誕生日。
しばらく前から「誕生日に何が欲しい?」と訊いていたのですが、ある時は「普段履くちょっとおしゃれな靴」と言い、ある時は「使っているのがなくなってきたから香水」とか、ある時は面倒くさくなったのか「ディナーに連れて行ってくれればいいよ」などと、訊くたびに違うことを言います。
こうなると、欲がないのか欲が多すぎるのか分かりません。
私なら、「誕生日に何が欲しい?」と訊かれたら、即答できるのに。
そして何が本当に欲しいのか分からないまま、誕生日当日を迎えてしまいました。
業を煮やして、ショッピングモールへ連れて行きました。
モールって、私にとってはものすごくアメリカ的なものです。
日本にも出来ているそうですが、きっと匂いが違うと思います。
この一帯はなぜかポップコーンの匂いがし、この角はドーナッツのシナモンの匂いがし、この通路は香水の匂い。
これらの匂いは、胸がきゅーんとなるくらい、アメリカです。
それは、高校生の時に初めてアメリカに来て嗅いだ匂いそのもの。
そのためモールは好きな場所ですが、あいにく夫はあんまり。
もともとショッピングがそう好きではない上に、商業主義(ショッピングモールですから当たり前)が嫌い、たらたら前を歩く人たちに苛立つ。
だんだん機嫌が悪くなってくるのを感じつつ、私の機嫌も比例して悪くなってきます。
”せっかく・・・”という言葉が頭の中に充満しだします。
だいたい、モールの通路をなんで追い越しをかけて、早歩きしなくちゃならないの?
そんなスピードで歩いたら、見つかるものも見つかりませんよ~~~。
結局ふたりとも一致して気に入った香水をプレゼントに選び(サプライズ感ゼロ)、レストランへディナーに行きました。
なんかこう、責任を果たしたという感じがぬぐえません。