私は今までわりと料理が得意だと思っていました。
前の職場ではキッチンマネージャーだったので、一応の知識はあるつもりでもいました。
ところが現在のレストランのキッチンで働くようになってから、それはまさに”井の中の蛙”だと思い知らされました。
レベルが違う!
例えば一緒に働くシェフは、あっち向きこっち向いてる間に食べたことがないようなソースやスパイスを使った料理をささっと作ってしまいます。
まだメニューを試作している段階なので、それを試食して意見を述べあうのはとても楽しいのですが、いちいち文句のつけようがない味なので、私なんかは感心するばかりです。
他の人たちも「先日ビーフウエリントンを○○を使って作ったら、ものすごくうまくできて」という会話をしています。○○の部分が理解できない私
ビーフウエリントンは、ビーフステーキをパイで包んだもので、私は家庭で作るものとは思わなかったものです、
確か天皇陛下がフランスを訪問された際に召し上がったもの。
今日は、出来上がったものに細かい木片を使ってスモーク風味をつけるというのを学びましたが、そんなものがあるということさえ知らなかったのは私だけで、他の人はみんな知っていたのにもびっくり。
なんだか、料理がまずいと言われるアメリカの中で、「できる」人が集まっちゃった感じさえするこのキッチン。
いやー、大丈夫か、私
でもなんだか大丈夫な気がするのは、年のせいかな。
最初は知らないことばかりで大変だけど、それは初めてじゃないし、なんとかなるかもとさえ図々しくも思います。
今日は圧倒されちゃって写真を撮るのも忘れましたが、これから写真を撮って載せますね。
ま、スモーキーな一品を、匂いを伝えられない写真でお見せするのもあれなんですけど。