夫はレザージャケットが大好きで何枚か持っているのですが、最近見たのをずーーーっと話しているので、うるさくなって「じゃあ買えば?」ということになりました。
めちゃくちゃ忙しいくせに、ジャケットをチェックするヒマはあったみたいです。
一緒に見に行くと、ばりばりのバイカージャケットです。
「いやー、これ、お尻まるっと出るけど寒いんじゃない?」と言っても、もう聞く耳を持たないとはこういう状態。
目がハート型になっています。
「ずっと皮のバイカージャケットを着たかったんだよ」と言いますが、運転しているのはバイクでも何でもなくて、小さいトヨタの車だよね。
で、買ったはいいけど、皮だけにものすごく重くてしかも新品なので、ジャケットがひとりでそのまま歩いてどっかへ行きそう。
実は夫は最近お腹がふっくらしてきて、私はひそかに、お盆にご先祖さまが乗る、ナスに割り箸を刺したものが立ったのにそっくりと思っているのですが、本人もその皮のジャケットを着て鏡の前で
「なんか、コウノトリみたいじゃない?」
と訊いてきます。
買っちゃったものを今さらどうしようもないので、「ううん、いいんじゃない」と言う私が、自分でも優しいのか意地が悪いのか、分かりません。