私は小さい頃から飛行機が、ただ見てるのも好きです。
東京に住んでいた時には、ただ飛行機を見るためだけに成田空港へ行ったほど。
が、例外がふたつ。
1. 夫の両親の住むアリゾナ州へ、オープンチケットを使っての行き帰り。
これについては以前書いていますが、そりゃもう大変。興味がおありならこちらアリゾナへ
2. 日本への行き帰りの13時間余り。
職業柄じっとしているのが得意な私にとっても、今や苦痛そのものです。
空港に2時間前にいなくてはならないという時間の無駄、あの機内の座席の狭さ、今行ったばかりのトイレにまたすぐ行きたくなる、隣の席の人が私との間の肘掛をずっと占領しているのはなぜだ、座りっぱなしでおしりが痛い、眠りたいのに眠れない・・・ チケットはどんどん高くなりますしね。
しかし、1年半前に日本へ帰った時は、贅沢にもJALでした。
NYのJFK空港からの出発でゲート前で待っていると、日本人のキャビンアテンダントの皆さんが、私が座っている目の前でブリーフィングっていうんですか?を始めました。
髪の1本の乱れもなく、美しく制服を着、前を通るときにはにこやかに会釈してくださって、「あー、日本だわ」ととてもうれしくなりました。
それまでに荷物検査や出国手続きで味わった不愉快な思いがすっと消えていくような。
私が着ていたカーディガン(ボタンなしだから着てていいはず)の胸倉をつかんで「なに、これは?セーター?脱げっていったでしょ!」と言った係員のあなた!同じ女性ですか?
いつもながら話は変わりますが、夫の弟Jは国内線のパイロットで、ずっと長い間バチェラーを通していましたが、ついに7年前結婚してアリゾナ州に住んでいます。
その妻は同じ航空会社のキャビンアテンダントです。
結婚式の前日、顔合わせということでJの家に彼女の家族も方々から集結しました。
夏のことで、私たちが到着した時にはみんな裏庭のプールに入っていましたが、なんとその彼女の身内全員―お母さん、義理のお父さん、弟2人(アメリカでは男性のキャビンアテンダントも多い)、弟ひとりの妻が同じ会社のキャビンアテンダントだそう。
このプールに入ってるのが全員キャビンアテンダントだと思うとなぜか笑いがこみあげてきて、抑えるのに苦労しました。
この家族の世襲制度なのか、よほど飛行機が好きなのか。
話が合いそうだわ~とうれしくなったのを覚えています。