私は、昨日のブログに書いたティーハウスでは接客もしていましたが、メインの仕事としては料理を作って出していました。
新しくオープンするというそのお店は、お茶を中心に据え、お茶に合う料理を、ソースやドレッシングにお茶を使って出すというコンセプトで、それに惹かれて応募しました。
すると、キッチンでの資格も免許も経験もないのに、なぜか料理担当で採用されました。
もう毎日、「私が料理していていいのかしら」と思いながら、オーダーがキッチンに送られて来るプリンターの音にビビッていました。
さらに悪いことに、私の上にいた人がオーナーと喧嘩して辞めてしまい、なんと私がキッチンマネージャーに!
無謀というものですよね? 冗談ですよね?
それからは料理もさることながら、数百種類にも及ぶ食材の在庫管理、オーダー、賞味期限のチェックが私の肩に。
四方八方に注意を払わなければならなくなって、戦国時代の武将の気持ちが分かるような気さえしました。
夫によると、寝言で「ねえ、この海老新しい?」と誰かに訊いていたそうです。
今思い出しても、寒気がするほどのストレスでした。
美しいアジア調のインテリアの中、ゆったりと優雅にお茶をサービスするという私の想像とはかけ離れた経験でした。