先日、友人の誕生日パーティーに招待された時のことです。

 

私はバースデーケーキを調達するという大事な係りになり、張り切ったのはいいのですが、さて、いったいどこで買えるのでしょうか?

 

考えてみると、甘いものが苦手は私は、ケーキというものを外で買ったことがありません。

たまに甘いもの好きな夫のため、あるいは簡単そうなレシピを見つけて作ってみたくなった時、自分で作ったりするくらい。

 

早速ネットで調べましたが、近場ではパイやカップケーキだとか、イタリアンのカノーリとかを売っているお店はいくらでもあるのですが、私がイメージするケーキを売っているところはありません。

 

子供用ならばスーパーマーケットのベーカリーで、毒々しい色のついた、私にしてみれば一口食べたら血糖値が振り切れてしまうほど甘いケーキで間に合うのでしょうが、もうちょっと良い物となると本当に無いのです。

 

訊けば、大人もその子供用(だと私は思っていた)のケーキを喜んで食べるんだそうで、それなら見つからない理由も分かります。

 

それどころか、「甘くないケーキ?何それ?甘くないんなら、ケーキを食べる意味がないじゃないの、ピザでも食べてれば?」と笑われました。

 

仕方なく、それでもクリームや余計なデコレーションが付いていない、一番甘くなさそうなケーキを選び、持って行きました。

 

お決まりの、ろうそくでハッピーバースデーソングを歌った後、切り分けられたケーキを口にしましたが、やっぱり砂糖そのものをなめているように甘く、ふた口でギブアップしました。

 

誕生日の当人も他の人も、「すごくおいしーい!ナイスチョイス!」と褒めてくれましたが、とても素直には喜べませんでした。