レストランでのディナーがハレだとすると、普段の家での夕食がケということになりますが、うちではいつも私がケを作ります。

 

夫は、アメリカ人にしては珍しく、ほとんど何もできません。

おっと、(へへ、抵抗できませんでした)「パスタを茹でることくらいできる!」といばってきそうなので、それ以外はということにしておきます。

 

私は料理が好きなので、作るのは楽しいです。

もちろん、作りながらのワインは欠かせません。

 

うちでは、日本にいる妹が炭水化物を断って5キロやせたと聞いてから、基本ごはんやパンを食べません。

もちろんパスタがメインの時はどうしようもなく、大量の炭水化物をとることになるのですが。

 

メインになる肉か魚を決め、付け合せを決め、それに合う副菜を決め、あとはサラダかスープです。

ワインを飲みながらなので、1時間半ほどかけて作りますが、夫は10分でたいらげるので腹が立ちます。

 

お客さんを招待した日は、そりゃあ張り切ります。

しかし私の強敵はベジタリアンです。

肉や魚料理を豪華にはできますが、野菜料理だけでごちそうにする腕がありません。

自分で料理して、持ってきて食べてくれないかしらと思ってしまいます。

 

この間来てくれたカップルは、なんと、夫が野菜嫌い、妻が肉を食べられないというので、勘弁してくださいと頭を抱えました。

そのカップルは毎日、それぞれ別のものを食べているんだそうです。

 

招待した時点では、食の嗜好は知らない場合が多く、でも、私とはずいぶんと違うと分かったからといって、じゃあなかったことにしてくださいというわけにもいかないところが、難しいです。

まあ、もっと料理の腕を上げればいい話なのかもしれませんが。