誕生日やクリスマスに何が欲しい?と聞かれると、決まって香水を所望します。
今日も、ひとついただきました。
香水が大好きになったのはもう幼少の頃からで、母が大切に使っていた香水のふたを開けてくんくんと嗅いではうっとりしていた記憶があります。
私には、ひとつだけ人より優れたところがあって、それは嗅覚です。夜中に階下のカフェのガス漏れを察知し(夫は何も匂わないと言っていました)、ガス会社を呼んで大事に至らず感謝されたこともありました。
警察犬や麻薬犬は無理としても、ちょっとボンヤリした飼い犬程度の嗅覚があるかもしれません。
ただ、嗅覚が鋭いっていうのは、良いことのように聞こえますが、実は嗅がなくてもいい悪臭を嗅いでしまうことの方が、圧倒的に多いのです。
夜ドライブをしていて、夫が「うーん、夜気がいい気持ちだなあ」というので、どれどれと窓を開けて息を吸ったら、強烈なスカンクの匂いを思い切り吸ってしまって、しばらくモノも食べられなかったこともありました。
スカンクといえば、私はアメリカに来るまでスカンクの匂いというものがどういうものか、嗅いだことがなく、知りませんでした。
でもこの辺りでは、スカンクが特別どんくさいのかどういうわけなのか、車に轢かれて道路で絶命しているのをよく見かけるのですが、轢かれたショックなのか、スプレーをする身体の部分を轢かれたのか、ものすごい匂いがあたりに充満します。
うっかり上を通ってしまうと、タイヤに匂いが付き、しばらく車をガレージには入れられません。
触っただけでそうなのですから、まともにくらうと、何をしても匂いは取れないそうで、トマトジュースに浸かるといいとか(なぜだ?)の昔ながらの方法は効かないそうです。
私が行くコインランドリーでは、パークレンジャーの常連さんがいるのですが、たまに乾燥機のドアを開けると、スカンクの匂いがすることがあって、「ああ、あの人が使ったんだな」と分かります。
やっぱり悪臭よりは良い香りに囲まれていたいので、香水は毎日欠かしません。
私の周りのアメリカ人の女性は、香水をつけている人が多いです。男性はそれほど多くないかな。
香水って、毎日つけていると鼻が慣れてしまって、自分は匂わないので、つける量が段々多くなっていくもので、時々ものすごく強く香水の匂いがする女性もいますが、私はあまり気になりません。
おしゃれしているのがわかって、その女性がかわいらしく思えます。
デザイナーや有名人がどんどん新しい香水を発売していますが、私自身は、昔ながらのフランスの香水が好きです。