8/31日(土)。 先週土曜日の手術からちょうど一週間。
昨日金曜日朝から睡魔に襲われ、昨日は「開店休業」だったので、
身支度をしてから枕元に電話機を置いてベッドでトロトロ眠っていました。
あまりの眠さに体に活!を入れようと昼ルネ(姿勢改善エクササイズ)に
行き、1時間のレッスンを受けて帰宅→再び眠る眠る、、。
手術後数日間のハイテンション状態が過ぎ去り、疲れが出てきたのかも。
手術前に近所のクリニックに行ったとき(橋本病の月一定期通院)、
「土日の最短で終わっても、月曜日からの仕事は入れないように、
ゆっくり体を休ませて回復につとめてください」と言われたのを思い出し。
本日の体調:極度の眠さ。電線挿入失敗した右足付け根の痛み。
右下腹部の鈍痛(手で押すと痛い)
後遺症:『千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』が頭に鳴り響く。
~心臓電気生理学的検査~
右首&左足付け根から挿入した電極カテーテルを心臓内に留置、
電気刺激により人工不整脈を発生させて異常回路を同定(マッピング)。
~『心筋焼灼術』(驚きの経験!人生初体験・空中に浮かぶ)~
「これから治療に入ります」。 ドクターの声掛けに、「はい」と返事♪
「アブカテ(アブレーションカテーテル)をとって!」ドクターの合図。
左足付け根あたりに、何やらギリギリ・キュッキュッと音がして、
治療用のアブカテが体内にスルスルと入って行く様子。
#「様子」というのは、顔の前に目隠し布が掛かっていて見えないから。
周囲の動きが慌ただしくなり、ドクターの「入った!」の声。
心臓の異常個所(焼灼を行う部位)にアブカテが到達した模様。
「これから焼きます。動かないでね」と声掛けされ、クライマックス突入!
ドクター「スタートっ!」
看護師? 臨床工学技士?? 男性の声「10秒・・・20秒・・・30秒」
ドクター「オフっ!」
通電開始→高周波電流で問題個所を焼く→通電を止める
この、「10秒・・・20秒・・・30秒」が、囲碁の対局の秒読みっぽい(^^ゞ
相変わらずジブリメドレーが流れていて、暇なので耳を傾けていた。
http://www.youtube.com/watch?v=yvX0IIfX0GE&feature=related&nomobile=1 千と千尋の神隠し
♪さよならのときの 静かな胸
♪ゼロになるからだが 耳をすませる
♪生きている不思議 死んでいく不思議
♪花も風も街も みんなおなじ
在原業平の『ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 』を想起してしまった。
思わず・・・心電図の「ピッピッ」が耳についてしまう。
これが「ゼロ」になったら洒落にならないなぁ・・・なぁーんて思いながら。
カテ室オペ室専属看護師Aさんの動き、ドクターの「スタート・オフ」の声、
秒読みの男性の声、機械の音、そして静かに流れるジブリメドレー。。。
体の感覚ですが、通電されると左腕上部~背中にかけてがジワーっと
熱く感じた。もっと火傷っぽく熱いのかと構えていたのだけれど。
記憶が曖昧なのだが、アブレーションの為の通電か、
マッピングの為の電気刺激(人工不整脈発作誘発)だったのか、
心臓が少し苦しく感じて両手をグーパーすると、
看護師のAさんが「グーパーしないでね、手は動かさないでね」と囁く。
ネットで体験記を読むと、「両手を手術台に縛られた」も有ったので、
拘束されないだけマシか!と思った
人工不整脈発作誘発中に苦しくて思わず深呼吸すると、
Aさんに「普通に呼吸してね」と言われる。
渡された小冊子に、「深呼吸や咳払いをせず身体は動かさぬよう」と
記載されていたのを思い出したけれど、やっぱり苦しい。
Aさんが心電図を見ながら「もうちょっと、頑張ってね!」と励ましてくれる。
深呼吸すると、カテーテルの位置が動いて安全な治療ができなくなる為。
焼灼箇所は5㎜。透視画像を見ながらアブカテを操作するドクターの
手捌きにかかっている心筋焼灼術、どれだけデリケートなことか!
何度通電したのか、数えていなかったけれど、治療は確認段階へ突入。
~焼灼効果の確認テスト~
電気刺激を与えて不整脈発作を誘発。繰り返し数回行って確認。
人生初体験、身体が手術台から跳ね上がる!
電気刺激を与えられた時、「ドンっドンっドンっ!」と物凄く大きな音がして
背中の右側が台から飛び上がった!!
「ドンドンドンっ!」「ドンドンドンっ!」2回大きな音と共に背中が空中へ。
驚いたの何のって。ドクターかAさんに「背中が跳ね上がりましたっ!」と
伝えようかと思ったけれど、周囲は何事もないかのように粛々と進む。
身体が起きあがるのではなくて、背中の右側が空中に跳ね上がる。
背中の右側を中心に、空中に浮かんだ感じ。着地の音も凄い!
頭とお尻から下は台についたままで。
#退室のときに男性看護師に聞いたら、「心臓に通電した際に、
関係ない背中の筋肉が反応して勝手に動いたのでしょう」とのこと。
いわば、アブトロニックみたいなもの?!
#背中に「対極板」を貼っているので、電気の流れで有り得るのかな?
それにしても、着地の音の凄まじかったこと。どれだけ身体が重いのか。
焼灼効果確認テストは続く。
目隠し布が「猫餌」臭いので、Aさんに「コレ、猫餌臭いので外して」と
おねだり。Aさん苦笑いしながら、外してくれたので呼吸が楽に♪
あまりに暇~♪なので、目隠し布が無ければ手術の様子が見られるかも
でしたが、甘かった!Aさんに「首は動かさないでね」と言われてしまって。
胸の上には心臓・血管内を撮るでっかい透視装置(被曝しているよ~)、
透視画像を映し出すでっかいモニターパネル数台、心電図モニター、
電線やらケーブルやらあちこちに。 その他機器多数、、。
相変わらずブンブン音が鳴っているし、工事現場状態続行。
ネットで体験記を読むと、病院によっては自分の手術光景を鑑賞できる、
あるいはドクターの実況中継解説付きも有るそうなので期待してたけど。
「百聞は一見にしかず」 私の好きな言葉。
今何が起きているのか見たい!のは、自然な欲求かと思うのですが。
私は鈍感でいわゆる「パニック」にはならないタイプの人間。
なので、見せてくれてもいいじゃ~ん、ケチっ♪ なんですけれど、ねぇ。
見られると、ドクターが集中できなくなるのかなぁ?なぁーんてね。
私も・・・パニックにはならないタイプとはいえ、「車庫入れ」は別!
見られているとドキドキして冷汗が出てきます。
誘導なんてされようものなら、ハンドル握る手に汗が滲むし、、。
どーでも良いけど、「縦列駐車」はやらない。君子危うきに近寄らず(^^ゞ
治療効果確認テストも終盤に。
それまでは電気刺激で人工不正脈発作を起こしていたが、「薬」で誘発。
点滴に薬を入れて発作を誘発。
胸に「ぐわぁ~っ」と不快感が広がって、動悸が始まる。
ドクターが「発作が起きています。治療箇所とは違う所から発生」と。
「先生、苦しいです!」と深呼吸と無意識のグーパーすると、
「もうちょっとの辛抱だから、普通にしていてね」とAさんに注意されて。
心拍数は130とのこと。
ドクターの「確認できました!」に、Aさんが薬を止めてくれて発作終了。
ドクター、「お疲れ様でした。これからカテーテルを抜いて止血です」
体内の電線を抜くのは簡単で、スルスルと抜けました。全部で4本。
止血は、ドクターが傷口(挿入部分)を圧迫し、別の手が粘着テープを
たすき掛けにして固定。
静脈なので良かったが、動脈の場合には体重をかけて押されるとか。
傷口にテープを貼り終わると胸の心電図用電極・背中の対極板を剥し、
手術衣からガウンみたいなものに着替えさせられ、
男性6人がかりで手術台からストレッチャーへ移し替えられる。
コレが、とっても怖い! 思わず「私、重いですよ」と叫んでしまいました。
「100キロ超えの方を移し替えたことも有るので大丈夫です」と言われ、
思わず腹筋に力を入れようとすると、「力は抜いて。止血中です」と、、。
掛け声と共にシーツごと身体が浮いて、ストレッチャーへ。
ちなみに、器具装着時同様、撤去時もオールヌード大開帳状態で、
複数の男性の手に四方から取り囲まれました。
「お見苦しくてすみません・・・」と心の中で呟いてしまった。
ちなみに、今回の手術中に「麻酔」「安定剤」「酸素」は使わず、
手術後も「点滴」は一切有りませんでした。ラインは確保していたけれど。
夜、熱が出ましたが、薬は一切なし!で、アイスノンのみ、でした。
~「結果講評」へ続きます~