~カテーテルアブレーションの施術について~
『カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)治療を受ける方へ』という小冊子
から手術の流れを書き写してみます。
この冊子は、初診の外来で手渡されました。
ちなみに、銀行小説『不祥事』は関係有りません。手術後の暇つぶし。
心臓血管カテーテル室に入室後、心電計などの電極シールを身体に貼る。
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電極カテーテルを挿入する体の表面(首・足の付け根)を消毒。
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消毒した部分に、局所麻酔を行う(注射)
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局所麻酔した部分に、電極カテーテルを挿入する為の管(シース)を血管に挿入。
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電極カテーテルを管(シース)より血管内挿入する。
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血管内に挿入した電極カテーテルを、心臓内の各部分に留置する。
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心臓内に留置した電極カテーテルより電気刺激を入れ、心臓電気生理学的検査を行う。
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得られたデータをもとに、治療用のアブレーションカテーテルを心臓内に挿入して、
焼灼を行う部位にこのカテーテルを留置する。
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留置したカテーテルから高周波通電を行い、焼灼する。
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焼灼後電極カテーテルより電気刺激を入れるなど、焼灼の効果を確認する。
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焼灼の効果が認められた場合、心臓内に留置したカテーテルを全て取り除く。
(効果が認められない場合、再度アブレーションカテーテルを留置して焼灼を行う)
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血管内より管(シース)を取り除き、血管の止血を行う。
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治療終了。血管撮影室を退出する。
私の場合、挿入したカテーテルは合計4本でした。
挿入場所は、右首の静脈・右足付け根の静脈・左足付け根の静脈。
事前説明で、「場合によっては、動脈から入れることも有り得る」と
聞いていたので、右足付け根から心臓まで到達せず左から再挑戦の際、
「動脈からですか?」と質問。「静脈です」の回答にホッと・・・しました。
動脈から入れると、圧迫止血がとても痛い!と聞いていたものですから。
初診外来で渡された上記の小冊子はとても良くできています。
持参した5月31日の不整脈発作時(近所の主治医の所に飛び込んで、
発作時の心電図=証拠物件をとって貰い、ジギタリス系の強心剤点滴で
発作を鎮めて貰った)の心電図コピー&ホルター心電図ブックを見て、
「発作性上室性頻拍症。カテーテルアブレーションで根治しましょう!」と
言われ、この冊子を渡されて30分説明されました。
説明後、ダンナを呼び出しての家族同伴説明(1時間)の間に、
「じっくり目を通して下さい」と勉強時間を与えられ、予習・復習しました。
次の記事で、「カテーテルアブレーションの治療対象となる不整脈」
について、上記の小冊子から書き写します。