最近の十代に接して感じるのは、良心が人格の中に育ってない子があるように思う。
本音(欲望)と建前(しょうないから合わせる)の精神構造しかない。
だから本音=本当の自分という実感なので、欲望のコントロールがないのだ。
良心とは、他者に自分を重ね合わせて考えられる、利他の心だ。
利他行動は人間以外の動物でも多く見られる。
良心と欲望の狭間で、迷いながらも、弱い者を守りながら生きていく。
かつて良心は教育というより、本やテレビの物語から多く育まれてきたように思う。
いま、それが壊れてきているように感じる。
つまり物語作家が壊れてきているからなのだろう。