鬼気迫る演技と白黒画像のコントラスト | しのやん生きています

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人生の荒波を揉まれて生きてるアラフィフの日々。主に闘病・飼い猫・食べ物やらが中心。

公開時に気になっていたものの


上映している映画館が遠い


という理由で

観に行かなかった

「真夜中の弥次さん喜多さん」

がアマプラで観られると知ったのは

だいぶ前なのですが、


配信終了間際になって

漸く視聴出来ました。


因みに

しりあがり寿さんの原作漫画は

少しだけ読んだことがあり、


あの独特の世界を

どうやって表現するのかしら?


と思いながら観ましたが、


宮藤官九郎さんの演出と

物凄く相性が良かった印象。


オープニングの米研ぎ映像から

白黒で始まるのですが、


これが後々へ続く伏線となっていたり

といった原作の中で

描写があるないを組み合わせて

綿密に練ったであろうシナリオ


何よりもしりあがり寿さんの描く

弥次さん喜多さんのイメージに

容姿が良すぎるが故に

絵的には似てないのに


仰々しい演出と演技で

全体的に醸し出される雰囲気が

ちゃんと原作の弥次さん喜多さんに

見えてくるのも凄い。


但し、

話の内容としては原作が原作なので

コメディと見せかけて

かなりベビーでキツイですが。


そして個人的に

奪衣婆の研ナオコも良かったけど


小池栄子の鬼気迫る演技が

白黒画像と相まって

更に怖さと悲しさを増してくる。


女性が静かに怒りを発散しつつも

更に湧き上がる怒りを

抑えきれない描写としては


日常的にあるあると

深く感じ入るところであり


だからこそ

小池栄子演じる

弥次さんの奥さんの末路までが

身近に思えてきて

怖くもあり悲しくも感じる。


実に効果的に視覚と聴覚を使って

しりあがり寿さんの原作を

表現しきったのでは?と

個人的には思えた作品でした。


どうでも良いですが

長瀬智也の髷姿が

似合いすぎていてビックリしたのも

付け加えておきます。


良い機会だから

ちゃんと原作を読んでみようかしら?


ついでにもう1作品。


同じ配信終了間際の作品として

一度途中まで観たけど

何か先を観る気にならなくて

観るのを止めてしまっていた


「デッド・ノート」


を最初から最後まで

きちんと視聴してみたので感想をば……


皆様はこのタイトルから

「デスノート」的な作品だと

連想しませんか?


私やCさんもそうでした。


実際はかなり違っていたので

期待外れとなってしまい

途中で観るのを止めていたわけですが、


実はあらすじに原題が記載されていて

それは

「Let us prey」→直訳すると「獲物を捕ろう」とかだから「共に狩りを」とかがイメージに近い?

というものでした。


原題を知った上で

視聴済部分を思い返すと


「そのタイトルなら何となく内容が合っている」


となったので再視聴した流れ。


結果としては

かなりのスプラッターホラーで

ノートも出てくることは

出てくるんだけど


書くのは事後なんだ


と呆然としたり、


聖書の1節を交えた問答や

ランボーを彷彿とさせる演出や


盛りだくさんな割に

雰囲気で話が進んでいってしまい

主人公のレイチェルの謎は謎のまま

アレクサンダーに至っては

半端に謎が分かる割には

更に深まる謎という(´・ω・`)


最後まで観た視聴者にわかるのは


・殺人の罪を犯した犯人達が互いに自滅していくのに巻き込まれたレイチェル。


・アレクサンダーは罪人の魂を集めているが手はくださない見ている傍観者の立場らしい。


という点くらい。


微に入り細に入り

スプラッターな演出は凄いので

血が嫌いな人には

向いていない作品だとは思います。


私的には

爪で壁をカジカジやっている中で

爪が割れちゃうとことかが

痛く感じたけど


その他にもスプラッター以外な

痛みを感じさせる演出が多いので

それもかなり観る人を選びそう。


主人公のレイチェルが

最期まで色々な意味で

ブレない強さなのが救いでした。


しかし誰だよ……

原題と全く違う内容の邦題をつけたの!

と思う私です。


タイトル詐欺に引っかかりがち(´・ω・`)


最後はノンちゃん。



舌出しの瞬間が撮影出来てしまった。


本当は可愛いのよ(ΦωΦ)




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