青木さんの論評は偏ってるようで核心をついているように思う。

以前から言われていたことだが、「朝倉未来」は昔のようなギラつき感は薄れ、成り上がるという気持ちももうなかっただろう。

好きだから、自分のため?周りのため?格闘技を続けていたようにも見えた。
 
YA-MAN、久保優太、所英男、、、そして平本蓮。

彼らのようなモチベーションや危機感が朝倉未来選手にあったか、、、

泥臭くてもなにがなんでも勝ちに行く。
そんな気持ちがあれば、「たられば」になってしまうが結果は違っていたかもしれない。

ただ、やはり結果がすべてで、試合前のメンタルや当日のパフォーマンス含め、平本蓮が素晴らしかったのは間違いない。

本当に強い者は臆病で、恐怖や痛みをよく知っている。

話題になっているペットボトル騒動にしても、「王者だったらどっしり構えて」という意見もわかる。


しかし、常に下から突き上げられ狙われる恐怖。そこに対する「怒り」という感情が鈴木千裕の強さの真骨頂であるように思う。

それをなくしてしまったら彼は、クレベル戦のように光を失ってしまう。

燃えるような闘志で頂点に上り詰め、今も燃え続けているからこその強さがある。

魔裟斗氏は、過去一番辛かった仕事は何かと聞かれ「K-1」と答えた。
K-1王者になってから再び返り咲くまでに5年、そしてそのうちの3年は死ぬ気だったという。


他にやることがなかった。
格闘技はイケる気がした。
選択肢のない強さ。

そう考えると、やはり、「彼」は一度消えてしまった火を再び灯すのは難しいのかもしれない。