一日遅れですがRIZIN.35の観戦記です。


RIZIN 2daysが終わりましたね。
二日連続で観戦してきましたが、さいたまスーパーアリーナと違って近いので個人的にはすごく楽でした(笑

今回から海外勢も一気に参戦してきて、初日のメインではRIZINの顔の一人「矢地祐介」がリベンジ戦に挑みましたが、見事にグスタボに返り討ちにされてしまいました。

そんななかでの2日目、、、結果はRIZIN日本勢の1勝3敗。前日の矢地の敗戦も含めると4敗と負け越しとなってしまいました(サトシvsケース戦は除外しています)。
また、今回は初の3大タイトルマッチもありましたが、サトシ以外の王者経験者がそろって敗戦。

サトシに関しては、ケース戦での負けが彼に本気でMMAを取り組ませ、覚醒させたと言っても過言ではないので、因縁の相手とも云うべき「ジョニー・ケース」。

試合はMMAのブランクもあったからか、ケースの動きが固かったように見えました。
逆にサトシの動きはかなり良く、ケース相手に打撃戦を仕掛ける余裕も。ただ、前日のグスタボのように徐々にケースも感覚を取り戻し、動きが良くなってきたところで、サトシはグラウンド戦を仕掛けにいったので、さすがだな〜と、、、。

結果的にサトシがグラウンドでポペガー(極めて)して勝ちましたが、ケースがMMA打撃の感覚を取り戻しつつあった場面では少し危うい感じもしたので、グスタボとかとやったらアップセットが起こりそうな気がしなくもないです。普通に考えたらサトシが勝つ気もしますが、、、。
大会後には榊原社長が「サトシだったらピットブルに勝てるんじゃないかな、楽勝で勝てそうな気が、、、」とも話していました。ピットブルお兄ちゃんどうですかね、、、確かに見たいですが、彼の爆発力もかなり物凄いので、、、。

ムサエフ戦の敗戦はトーナメントでしたし、慣れないリング。もし、ホームのBellator、ケージでやったら、、、見たいですが、、、(笑
対抗戦、期待してます(笑笑

そして、現フェザー級チャンピオンの牛久絢太郎vs斎藤裕。これも良い試合でした。
牛久はチャンピオンになってさらに強くなった感じがしました。立場が人を成長させるというか、、、。

試合に関しては、牛久はガードがしっかりしていました。対する斎藤はスタイルもあるのかもしれませんが、若干ガードが低め。
牛久はその部分で結構優位に試合を進めていて、斎藤の打ち終わりでガードが下がるのに合わせて的確にカウンターを当てていました。

初対戦で膝蹴りを当てたのにしてもそうですが、牛久は当て勘がかなり良いんですね。今回それにさらに磨きがかかっていたような気がしました。パワーオブドリームで古川会長からいろいろ策を授けてもらっていたのかもしれません。
結果は満場一致で牛久の判定勝利。カウンターのハイキックやパンチでダウンも取っているので、文句なしの王座防衛だと思います。

次回防衛戦のタイトル挑戦権最有力候補は当然クレベルでしょうが、このカウンターを合わせるスタイルは朝倉未来に近いものもあるので、vs未来も見てみたいです。
大会後に朝倉未来が「牛くんとタイトル無しでケージでやりたい」とTwitterで発信していたので、TRIGGERとかであるかもしれないですね。PPVも売れるでしょうし、今後のフェザー級も面白くなりそうです。

伊澤星花vs浜崎朱加、、、超新生は伊達じゃなかった。伊澤選手凄い、、、。
なんというか、伊澤選手はすべてにおいて、瞬発力がありましたね。
打撃からの組みにしても、パパッと素早く最良の選択をしていくかのような、、、。
ちょっと大袈裟な喩えかもしれませんが、将棋の藤井聡太棋士を彷彿とさせるような新世代ファイターでした。浜崎は次から次へと打ってくる手に対応するのが精いっぱいという印象でした。
この日勝った浅倉カンナも伊澤には通用しないような気がしますし、アトム級では伊澤が頭一つ抜けていますね。
DEEPにもまだRIZINに参戦していない女子選手はいるでしょうし、海外勢も交えてアトム級トーナメントも良いかもしれないですね。

それにしても横田さんのK-Clannは凄い、、、牛久にしても伊澤にしても、、、。

また、試合後に見せた二人の涙は、リマッチまでの世間の反応を現しているようでした。きっといろいろ言われたんでしょうね。アンチもいたでしょうし、、、あの涙を見ると応援したくなります。

その他の試合に関して、、、。
まずはやっぱり世界のTK、、、高坂剛の引退試合。
この試合に関しては余計な説明は不要というか、野暮というか、、、ただただ格好良かった、、、。
最後にこんな最高の試合をして、本当にやめられるんでしょうか?笑

アグォン、ケラモフ、カーライルも良かったです。

アグォンはRIZIN初参戦の強豪の査定試合の相手にされることが多いので、良い試合のイメージが少ないのですが、それだけ彼が実力者ということで、今回やっとRIZINで勝ち星を上げられたので良かったと思います。
試合以外でも、海外勢のセコンドに付いたりと大忙しな様子でしたが、、、(笑

ケラモフ、カーライルは良い仕事しましたね!
かなりのアピールになったでしょうし、フィジカルは当然ながら、寝業の瞬発力にも驚かされました。
カーライルはキャラ立ちもしてるので、今後ヤッチくんと日米お祭り漢対決なんてのも、、、(笑笑

日本人には厳しい結果となりましたが、こうして海外の選手と競い合っていかないと上にはいけないでしょうし、そこで勝ってこそ堀口やサトシの位置までいけるので、日本発のRIZINファイターも奮起してほしいです。

そういう意味ではシビサイは良かったし、海外勢とやる前に日本人相手に躓かなかった浅倉も評価を上げたんじゃないでしょうか。

また、元谷なんかも、ヤマニハの前戦を見る限り厳しいかな〜と思っていたので、ほぼ完封して勝った内容には驚きました。
スタンドもグラウンドもすべての局面で試合を優位に進めていて、ヤマニハの技術&フィジカルを大きく上回るトータル技術で勝ったという印象でした。
金太郎、ヤマニハと連勝してまた自信を深めたでしょうし、再びのトップ戦線との絡みが楽しみになりました。

終わってみればRIZIN初の2daysも良かったと思います。

世界標準を標榜するなかで、大会後に榊原社長が「大会数をこなしていかなければならない」というような話をしていて、そんななかでのナンバーシリーズ以外のTRIGGERであり、LAND MARKなんでしょうし、まだまだUFCは当然ながら、Bellatorとの差も大きいものだと思いますが、日本格闘技特有のストーリーをつくるという部分も活かしつつ、後の「堀口」や「天心」になりうる選手を発掘できたら良いかな〜と。

まぁ、そう簡単に彼らのようなレベルの選手は現れないと思いますが、大きな舞台を日本に維持するのは大切なこと。

いろいろ批判されていますが、榊原社長がいなければ「天心vs武尊」も実現しなかったでしょうし、日本一のプロモーターである社長もそろそろ後進の育成に着手してほしいですね。多分笹原さんになるんでしょうが、、、。

ではでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もお暇であればお付き合いいただければ幸いです。