ファン、ベルトの緩み、損傷の点検も同時にやってくれれば良いですが、マレーシアの修理屋ではそこも注意しないと見てくれないかもしれません。

 

特に、エンジンを冷ます水を循環させる部分は重要で、ここがダメだと車が動かなくなります。

車の修理屋は、ここの蓋を開けて水が有れば大丈夫と言いますが、実は劣化や漏れなどは気付かないようです。自分も、この部分が壊れて大変でしたから。

 

どうやら1週間前や1日前に見てもらって水が有っても、次の日には水が漏れて壊れているなんて事は多そうです。この辺が5年から10年にかけて最も壊れ易い部分で、そこをチェックしてもらいたいのにマレーシアでは気が付かない人が多いようです。

 

事前に冷却水の部分を重点的に見てくださいと言えば、もしかしたら破損や劣化部分が見つかるかもしれませんが、自分でそこの部分もチェックした方が確実です。

 

基本を知っておくだけでも、車の故障を防げるかもしれません。車修理屋に前日までチェックしてもらったのに壊れたので、能力がない検査員だとマジで分からないのかもしれない( ;∀;)

 

 

オーバーヒートの症状

  • 異音や悪臭
  • 水温計が高温になる
  • 走行中に違和感がある
 
ほとんどは、水温計が高温になって初めて異常に気付きます。
通常は真ん中で止まっている水温計が、一気に最高レベルにまで達するので、徐々に温度が上がっていくわけではなく、壊れたらほぼ一気に温度計が振り切れ始めます。
 
エアコンをかけているなら、エアコンが効きにくいと感じるようになり、気が付いたらオーバーヒート寸前になっています。この状況で車を走らせるのは危険ですし、すぐに修理が必要になりますが、直してみれば些細な傷や漏れが原因だったりします。
 
 
エンジンの冷却
 
まずは、基本的に冷却水が不十分で、ただ単にエンジンが熱くなって冷やされない場合もあります。出発前に冷却水の有無や、水の補充を行なっていれば問題ないですが、それを怠ったために熱くなる場合はあり得ます。
 

補充する際には、まずエンジンの熱が下がっていることを確認します。

やけどの危険があるので、十分時間をかけて冷ましましょう。

 

次にボンネットを開けて冷却水レベルを確認します。

水位が「LOW」や「MIN」の位置を下回っているなら、冷却水を補充します。

 

リザーバータンクのキャップを開けて、冷却水を入れていきましょう。

補充する際にはじょうごを使って、漏れ出ないようにします。

蓋はしっかりと閉めて、走行中に漏れないようにする必要があります。

 

 

故障かなと思ったら

車がオーバーヒートしてしまう理由は以下の通りです。

  • 冷却水の漏れ
  • ウォーターポンプの故障
  • 高負荷での走行
  • ファンモーターの故障
  • ラジエーターファンの停止
 

冷却水が漏れてしまうと、エンジンを冷却できません。

エンジンが稼働していると熱が発生しますが、冷却に必要な冷却水が少なくなるとオーバーヒートします。

 

通常時は冷却水がエンジンを循環すると、ラジエーターで冷やされていきます。冷やされた冷却水はエンジン内部を循環して、エンジンを冷やすのです。

 

このように冷却水は常に循環できるほどの水量が必要なので、漏れてしまうとエンジンを冷却できなくなります。

 

まずは、このを見て水があるか無いかをチェックします。

水が無ければ補充して、一杯になれば大丈夫ですが、劣化による水漏れもあるので、周辺部品が劣化やヒビが入っていないかを確認します。

 

この蓋も錆びているなら冷却ができない原因になるので、新しい物と交換しましょう。

ちょっと高めで200リンギット(5000円くらい)します。後は、車の修理屋に言って、重点的にチェックしてもらいましょう。プラスチックの部分は特に壊れ易いので注意が必要です。

 

 

 

 

ウォーターポンプは冷却水を循環させるための部品ですが、ウォーターポンプが故障すると水漏れが生じます。冷却水が循環できなくなり、オーバーヒートします。

 

ウォーターポンプは定期的に交換が必要な部品です。

おおよその目安として走行距離が10万kmで交換するのをおすすめします。

もちろんあくまでも目安のため、10万kmで故障するとは限りません。

 

ウォーターポンプはそこまで壊れ易いものでは無いので、サビや劣化してなければ大丈夫でしょう。気になるなら車の修理屋にチェックしてもらい、走行距離などから交換時期かどうかを判断しましょう。
 
 
 

エンジンの冷却性能よりも高負荷で走行し続けると、オーバーヒートを引き起こすことがあります。部品が故障していなくても、エンジンに負荷をかけるケースがあるのです。

 

たとえば、坂道を長時間走行していたり、渋滞でノロノロ走行が続いてしまうとオーバーヒートになります。

 

どちらも道路状況に左右されるので、仕方がないことではありますが、水温が高くなってきたなら渋滞から抜けられるようにするなど配慮が必要でしょう。

 

この状況もまれで、重い荷物や坂道、渋滞が長時間続いた場合に起こるので、エンジンを休ませたりガソリンを入れたりする時間や休憩などをとる事で解決します。

 

 

ファンモーターが故障すると、冷却が正常にできないことがあります。モーターの軸部分にあるベアリングなどの部位に不具合が発生していることもあるでしょう。

 

モーターが故障していると、異音が発生することもありますし、急に故障して停止してしまうことも考えられます。

 

水漏れが無いなら、こちらの故障が疑われます。エアコンが上手く冷えないなと思ったら、ファンが故障していて車が走行している時は冷えるけど、停まると暑いなどの症状が出るようになります。

 

後は、ファンを目視してサビや劣化していないか、車の修理屋にもチェックしてもらいましょう。ファンのモーターはそこまで高く無いですし、交換も簡単なので長距離前に交換しておくのもオススメかもしれません。

 

 

後は、周辺のゴム部分が水漏れしても冷却できない場合があります。

今回は、そこが原因で徐々に温度が上がっていきました。

ちょっと傷付いただけでも水が漏れて、温度が下がらなくなりました。

 

対応策は、ヒビ割れや劣化していないかをチェックしたり、良い部品に替える事ができます。

触ってみても劣化してるのか分かりませんでしたが、ゴムが変色しているようなら交換をオススメします。ちょっと強い材質の物に換えても良いかもしれません。

 

 

 

ここが本当に壊れ易いので、車の修理屋に劣化部分も見てもらう必要は大いにあります。

タンクの水にヒビ割れしているケースもあるので、しっかりチェックしておく事は重要です。

劣化していれば修理屋が交換を勧めてくるだろうという事は、マレーシアではあまり期待できないのです。

 

良い修理屋ならなおさら負担になるような事はしないので、よほど壊れてない限りは交換を勧めませんが、そこの部分の判断も鈍いので困りものですね。自分でチェックして判断するのが良いでしょう。ゴムの部分やプラスチックの部分は、分かり易いので色が変わっていたり、割れていたら交換できますが良いでしょう。