排斥措置で家族や友人とも離れさせる理由について解説します。

実際、会衆内で腐敗を防ぐなら、集会場から追い出すだけで充分事足ります。

 

よほど元々影響力があって、涙ながらに会衆の成員に訴えてくれば問題にもなりますが、さすがに罪を犯して悔い改めないで離れた人でそこまでできるのは一部だけでしょう。

 

特に、2世は親や長老に言われるままにバプテスマを受けたようなタイプばかりなので、親や友人との交友を一切断つという措置が無ければ訴えもしないでしょう。

 

むしろ、放っておいても、ある程度は自由で気ままに過ごすでしょうが、物足りなさを感じて戻ってきたり、罪を悔い改めて会衆内に戻る事は自然にあると思います。むしろ、親や友人と引き離す事で心にダメージを受けて、犯罪行動や自殺、背教的な行為に向かいやすいようになっています。

 

実際、聖書に従わないから不幸になっているというよりは、親や友人から適切なアドバイスや励ましを得られないから自暴自棄になっているのでは無いかと考えます。この措置をわずか数百年の経歴しかない宗教が実地するのは違和感を覚えます。

 

エホバの証人は、元々プロテスタントから派生した宗教なので、せいぜい破門されてもプロテスタントと同等程度の措置になるはずです。プロテスタントの聖書に対する見方も似ており、外伝聖書については全く同じ見方(歴史的には貴重であるが、聖典と呼ぶには及ばない)をしています。

 

自分も聖書外伝を読んでみましたが、マカベア記については驚きましたね。ダニエルの預言の補足かと思うくらいには預言の成就が記載されています。しかも、マカベア記を書いた本人はたぶん気付いていないでしょうけど。

 

また、知恵の書についても、箴言よりも実際的でビジネス観点で見たら、知恵の書の方が有用かもしれないと思えるほどです。もちろん、人間的な見方が多く含まれていたり、書いている筆者からの毒々しい悪意は感じ取れましたが……特にマカベア記が……。

 

このようにエホバの証人の聖書外伝に対する見方は、プロテスタントの見方を真似るように結論付けています。ある程度聖書外伝の内容に触れていながら霊感を受けた物ではないという結論ならともかく、明らかにプロテスタントと同じ見方なので影響は受けているのでしょう。

 

では、なぜエホバの証人の排斥措置がそこまで過激になったのでしょうか?

そこには、ラザフォード兄弟が強く関係していると思われます。彼がエホバの証人の会長に就任してから、ラッセル兄弟の後継者候補4人が反対しています。

 

どうやらエホバの証人の今後の運営を決めるに当たって反対したようで、それの対抗措置としておそらく排斥措置が取られたのでしょう。実際、聖書の見方による不一致ならある程度評価もしましたが、ただの権力同士の衝突のようです。

 

そこからその4人を支持していたグループ4000人も離れて、反対運動をしていたようです。それも次第に鎮圧して、徐々に勢力も無くなっていきました。日本支部で拡大を続けていた明石も、おそらく排斥措置の影響を受けたのでしょう。

 

この排斥措置によってエホバの証人の分裂を防ぐ事はできましたが、親の鞭打ちと長老による強制的なバプテスマで被害を受けたのが2世のクリスチャンです。しっかりと聖書教育を学べずに、半ば強制的にバプテスマを受けたので、エホバの証人の組織にいても喜びを保てずに排斥されてしまいました。

 

親と長老達の聖書教育は不十分にもかかわらず、排斥措置の方は忠実に実行して、2世のクリスチャンは相当な絶望に陥った事でしょう。さらに、開拓奉仕やギレアデ学校などは充実しているにもかかわらず、排斥された人には復帰や霊的に回復させる為の学校は一切取り決めてありません。

 

一部の問題あると見做された兄弟姉妹をゆっくりと排斥措置で排除するために、排斥された人を復帰させることや霊的に回復させる事は長老達に任せているのでしょう。邪魔な人物だけ排除して訪問しなくても分かりませんし、有用と思われる人物は復帰させる事ができます。

 

まあ、事実ではないかもしれませんが、実際にエホバの証人のシステムはそうなっていますね。

さすがに、人は多く集めてるが、排斥になりそうな人を放置したり、排斥になった人を復帰させる教育が不十分なのはキツいですね。

 

努力してもいずれは離れるかもしれないと思うだけで、宣教能力は10%以下に落ちます。

排斥しそうな人をピンポイントで見極めて強めたり、排斥されたけど復帰が望める人を積極的に援助して欲しいですね。

 

実際に排斥されてるのは、タバコやお酒、ポルノなどの依存性のある人ばかりなので、自力での復帰は難しく、病院などの一定の施設で生活しなければなりません。復帰する為の援助は難しいかもしれませんが、さすがに放置もやり過ぎですね。

 

親や家族による排斥者と長老への接触措置、排斥になりそうな兄弟姉妹をピンポイントで強める、排斥された人を特別に霊的に復帰させる為の教育活動、これらのどれか一つでも取り決められたら社会的な信用も増すとは思います。今は、攻撃特化みたいなもんだからな……( ;∀;)