今回は、ノルウェー政府などの視点からエホバの証人の排斥措置について考えます。
まず、エホバの証人の2世は、実際に生活能力が低いというのが問題でもあります。
通常は、大学などの学問やスポーツなどで努力して、将来的にお金を稼いで生活費を維持する計画を立てますが、2世はその点を宗教知識や開拓奉仕に当てます。
若い時から将来奉仕する目標を立てている若者なら生活を維持できる仕事などの技術を身に付けることもしますが、それはごく一部で、実際には親から圧力を受けるので従っているのがほとんどです。
親や集会などから学びますが、経済的な見方は普通のエホバの証人とは異なる見方になる場合があります。間もなく終わりの日が来て、この悪い世の中は滅びるので、経済的に豊かになっても意味はないと教えられているので、勉学に没頭する事はありません。
さらに、困ったらエホバがなんとかしてくれるので大丈夫という変な信仰心を持ちます。
その為、社会に出るとかなりの挫折を経験したり、集会と仕事の両立はかなり難しくなります。
大学を出てるエホバの証人や仕事でスキルを持っているエホバの証人は有能なので両立できますが、高校出ただけの2世ではかなり難しいです。安定した仕事を見つけるだけでも困難なので、開拓奉仕どころか仕事を続けるのも不可能に感じます。
その状態で平穏にエホバの証人として成長していければ良いですが、不況で仕事をクビになって不安になったり、世の交わりで悪い習慣が身につくと、一気に排斥される危険が出てきます。
仮に、この状態で排斥になると、仕事を持つ経済力はないし、親や親しい友人などの関係は断たれます。そうなると、悪い友人との付き合いしか残らず、犯罪やタバコや不道徳、お酒などのあらゆる危険が襲ってきます。
知識もないので、犯罪に巻き込まれるケースも多く、犯罪者にならなくても精神的に不安定なので自殺したりします。政府から見てみれば、教育を放棄して有能な若者を犯罪者や自殺者に仕立て上げているようなモノです。
なので、排斥措置を取り入れず、若者を正しい道徳基準と職業教育などでしっかり世話している組織だとみなされれば、資金や援助も受けられるでしょう。
悪い習慣を身に付けての排斥自体はまだ納得できますが、政府からすれば性的にちょっと間違いをしただけ、ちょっとタバコを吸っただけ、ちょっとポルノを見ただけという充分に社会復帰できるレベルなのに、一気に家族や友人とのコミニュケーションを絶って絶望させて犯罪や自殺を掻き立てる組織になっています。
実際に、エホバの証人の2世を更生させるとなると、長老たちから言わせれば、コスパが悪いです。エホバの証人2世を復帰させるには、数十年間温かく接して愛を示してやっと1人復帰するわけですが、ただの無職やアルバイトの若者がエホバの組織に戻るだけです。
それならば、一般の人と一緒に聖書研究して、エホバの証人にした方が何倍も価値があるでしょう。彼らは大学や一流企業に勤めているかもしれないし、スポーツ選手として成功していたかもしれません。
実際に、大学を出た彼がエホバの証人になった理由や有名企業で働いていた彼が聖書に興味を持った理由の方が聞きたいと思うのが人情です。
自力で堕落した生活を克服して戻ってきたらならともかく、長老から親切に援助されて戻ってきた人の話をそこまで積極的に聞きたいとは思わないでしょう。むしろ、その熱心な忍耐力と愛に溢れた兄弟の話の方が聞きたいです。
なので、エホバの証人の2世は、実際かなり不利な状況に立たされていると言っても過言ではありません。自分で家の掃除や洗濯、食事、安定した仕事などを身につける必要があるのです。
しかし、ほとんどのエホバの証人は、その事には注目せずに開拓奉仕や奉仕の僕、長老を目指すように求めますが、失敗すれば生活力のない人間になるだけです。彼らはそれを間違った決定をした報いだと決めますが、実は必然です。元々生活を維持する能力がなかったからです。
なので、エホバの証人の2世には、自分で生活を維持する家事能力と、ずっと安静した仕事ができる資格などを身に付けさせるのが良いです。そうすれば、開拓者としても成功して、ゆくゆくは長老や奉仕を拡大する事ができるでしょう。
しかし、エホバの証人は組織として誕生して100年ちょっとなのに、排斥措置で親や友人との接触が禁じられるのはあまりにも過激だと感じます。
ただ聖書を研究して、聖書の理解を得て、その決定に至るのは不自然過ぎます。実は、それにも理由があるので、次はその事を考察していきます。