相手を褒めて喜ばせて心を開くのは基本ですが、ラベリングはその後の内容まで考えて褒めています。
かの有名なイエス・キリストもラベリングを使っている描写は聖書の中に登場します。
もちろん、イエスが意図して使っていたのか、ただ単に偶然そうなっているかは分かりません。
ただ話を聞いてもらうという点については効果的なのは間違いありません。
ヨハネ福音書1:46〜50のところで、イエスはナタナエルの事を欺瞞のない人(嘘が付けない人)と述べています。
そこからナタナエルがそれ以降に嘘をついている可能性は低いです。
イエスはナタナエルを「欺瞞のない人」と誉める事により、欺瞞を言わず率直に思った事を言うように勧めているのです。
なので、それ以降のナタナエルの発言は、全て率直に意見を言っているのでしょう。
イエスを知らなかった事、いちじくの木の下にいた事、イエスをメシアと認めた事は率直に意見を述べていたはずです。
なので、イエスがナタナエルを弟子にする事を勧めた時も、喜んで応じたのでしょう。
イエスはナタナエルが嘘を言わずに率直に意見を述べて欲しいと思ったので、ラベリング効果を用いているようです。
ビジネスマンも顧客を褒める時に、その後のお客様の反応を予想して褒めます。
「優しくてとても判断力のある優秀な方ですねっ!」と褒める事により、相手は「優しく」話を聞いてくれて、商談にも「しっかりとした判断力」を働かせてくれます。
ビジネスマンの情報が、自分にとって有益だと感じれば、すぐに決断してくれるのです。
このように、聖書の宣教奉仕においても活用できる機会は多いです。
「家族思いで優しいご主人さんですね、子供さんもとてもしっかりして良く教育されておられますね」
このように褒めると、相手のご主人は「家族思いの優しい教育者」になります。
こうする事で、次に話す教育的な内容には積極的に耳を傾けてくれるようになるのです。
聖書の内容が子供にとって有用だと思えば、子供の教育用の資料やビデオを意欲的に見てくれるでしょう。
褒めたのに、それと真逆の反応をする人は少ないです。
もちろん全くいないとか、子供がいない場合は断るでしょうが、ほとんどの人は褒められると心が開いて積極的に聞いてくれるのです。
若い人にも、「凄くしっかりしていますね、お金の管理や将来の目的などもしっかりと定めていそうですね」。
こう褒める事で、「お金の管理に関する事」と「将来の目標」に関して話しやすくなりました。
後は、伝道の書7:12や格言15:22などを読んで聖書のアドバイスが成功のカギであることを示します。
次は、聖書がどのようなことを教えているか、また若い人にはどのような助けになるかを話しますと言えば研究になる可能性は高いです。
でも、初対面で褒めてもお世辞のようになって、あまりその人の関心をひけない場合も多いですよね? 次は、初対面でもどのように効果的に褒めることができるかを載せます。
よろしくね。