世の中には冤罪というものがありますが、それは警察のミスで犯人以外を逮捕する事だと思っていませんか?

 

実は、警察の中でも明らかに犯人じゃないと分かっていても逮捕して有罪にするケースもあるのです。

 

今回は、そんな理不尽極まりない事件を紹介していきます。

 

高知白バイ衝突事故というものをご存知でしょうか?

 

2006年3月3日に高知県吾川郡春野町弘岡中で起きた事故ですが、午後二時三十分頃にスクールバスが国道56号の交差点へ道路外から右折横断して侵入したところ、高知県警察交通機動隊の巡査長が運転する白バイと衝突して、26歳の巡査長が胸部大動脈破裂で死亡した事故です。

 

 

スクールバスの運転手は、安全確認不十分のまま道路へ進入したとして事故を起こしたとして逮捕されて起訴されましたが、運転手はバスを発進させておらず停止しており、複数人の目撃証人もいました。運転者は冤罪として無罪を主張しました。

 

 

しかし、事故当日には無かったバスのブレーキ痕が出現したり、警察関係者がこぞって事故の原因はバスの運転手であると主張しました。

 

 

2008年8月20日に最高裁はバスの運転手の上告を棄却して、一審通り禁錮1年4ヶ月の刑が確定しました。元運転手は、2008年11月から交通刑務所に服役して、2010年2月23日に出所しました。

 

身元引き受け人などがいるにも関わらず、仮釈放が認められずに量刑を満期まで務めて出所したといいます。

 

元運転手は、何者かにスリップ痕を捏造されたという理由で訴えましたが、全て不起訴不当という結果で幕を閉じました。

 

これには、警察の身内ひいきが関係しており、もしも巡査長が相手の過失による事故で亡くなった場合、二階級特進となり、その家族の生活も保障されますが、自分の過失による事故の場合には無駄死にという結果になります。

 

それで、巡査長の名誉と家族の補償のために、さまざまな裏工作がなされたのでしょう。

元運転手の人生は知ったこっちゃないという不当な扱いを受け、更に交通刑務所に収容されても2年という軽い刑だからという理由で冤罪が実刑になってしまったようです。

 

元運転手の方には気の毒ですが、警察という身内びいきが起こると、無罪の人でも有罪になるケースはあるようですね。なるべく警察には近づかない方が良い事を教えてくれる事件でした。