ファリンが夜中に突然目を覚しますが、マルシルがいる部屋の窓から出ていきます。

実際に、飛び降りた描写がないので、どうやって出たんだ? という謎を抱かせたまま移動しています。

 

 

ここは、うまい表現で描かれていて、ファリンが操られているのか、体に変化があったのか分かりにくいです。実際には、レッドドラゴンの影響を受けているので身体能力が向上しており、少し上から落ちても無傷で着地できたのでしょう。

 

ライオスは、異変に気が付き、ファリンを追い掛けます。途中にセンシが作業をしていたので訪ねますが、誰も部屋を出るために通った者はいないとの事です。ライオスもファリンがおかしい事に気が付き、必死で追いかけていると、狂乱の魔術師と出会します。

 

 

レッドドラゴンが倒された事により、狂乱の魔術師がライオス達の目の前に現れたのです。

狂乱の魔術師であるシスルは、ライオス達が逆賊だという事で攻撃し始めます。しかし、ライオスは混乱するファリンをなだめようとしますが、身体能力が向上しており吹っ飛ばされます。

 

ファリンは狂乱の魔術師の足下でうずくまっており、異変を感じたマルシルとチルチャック、センシが駆け付けます。その時に、センシが加工していたレッドドラゴンの部位が吸い込まれるようにレッドドラゴンの遺体に戻って行きました。

 

 

狂乱の魔術師シスルは、レッドドラゴンの遺体を魔法生物に変えて行き、攻撃して来ます。

赤い翼竜のような使い魔により、物理攻撃で切り裂こうとします。奇妙ですが、マルシルが一撃喰らってもダメージは少なかったので、逆賊を追い払う程度の警告だったのでしょう。

 

 

カラスが人間を追い払う程度の攻撃を仕掛けて来たシスルですが、マルシルが古代魔術を理解して解除していきます。この辺から、古代魔術なのか普通の魔術なのか分からなくなりますが、マルシルが一応古代魔術や違法と言っているモノは黒魔術に分類されるのでしょう。

 

今回のシスルへの迎撃もおそらくは黒魔術なのでしょうが、マルシルが全て解除した事により、

シスルはマルシルを脅威と見做して、確実に殺す方法に切り替えます。突然床が崩壊して、マルシル達は全員石壁に囲まれた部屋に閉じ込められます。

 

これが恐怖で、ウィザードリーやドラクエなどの古いゲームを知っている人は、「壁の中にいる」というゲームオーバーを想像したでしょう。

 

他のパーティーから見つかる場所なら死んでも助け出せるのですが、例外として移動魔法などが失敗すると壁の中に閉じ込められて救出も脱出も困難になるのです。ゲーム内での「壁の中にいる」は、ほぼロスト状態であり、突然に起こるだけにトラウマになります。

 

マルシル達は壁の一部になりかけましたが、幽霊達によって助け出されます。この辺がちょっと分からなくて、幽霊が自分達の欲望によってマルシル達を転移の術のようにして救ったのか、突然に壁が開いて別の部屋に移動できます。

 

幽霊は、黄金城の住民が死んでも魂が解放されない元住民の成れの果てなので、いろいろな所で間接的に助けてくれています。幽霊自体に転移の術が使えたのか、特別な幽霊なので転移の術が使えたのかは不明ですが、石壁に挟まれずに済みました。

 

しかし、周りは幽霊に囲まれているので、チルチャックやセンシは敗北を悟ります。今は、ライオスもマルシルも戦闘不能状態で、センシも武器や道具がありません。ほぼ丸腰状態で囲まれた為、襲われたらひとたまりもない状態です。