圧倒的な攻撃力を誇るレッドドラゴンに、手も足も出ないライオス達。

センシがミスリル製の包丁を出した事で少しは突破口が見えて来ました。

 

センシは、レッドドラゴンを倒すには一か八かの死力を尽くす必要があると、ライオスに説得します。今まで戦ってきた魔物は、どれもエサを得る為に試行錯誤をして全力で挑んできていました。

 

もちろんライオスの知識や知恵によって倒されたのですが、魔物の知識がなければ倒せないような生物も多かったのです。

 

センシはライオスの剣を取る為に駆け出しますが、レッドドラゴンはそれを見過ごしません。

一瞬にして潰されますが、マルシルの防御魔法によって致命傷にはなっていませんでした。

センシの行動を見て駆け出すライオスでしたが、チルチャックは足を絡ませて止めます。

 

 

センシとチルチャックがケン助を拾い、ライオスがマルシルと協力してレッドドラゴンを倒す作戦に切り替えます。地面に貼り付いてるケン助ですが、センシの力によってなんとかライオスの手に戻ります。

 

 

しかし、レッドドラゴンの怒りの猛攻によって、センシとチルチャックが気絶します。

ライオスとマルシルは合流して、ある作戦を実行します。

 

ここで、ライオスとマルシルがぶつかりますが、ダメージを受けたのはマルシルだけでした。

そこから、防御魔法とは反斥力のような攻撃を弾くものなのでしょう。

 

ライオスは鍋に乗ってレッドドラゴンの頭に飛び移り、そこからレッドドラゴンを倒すという作戦です。マルシルは不安がりますが、ライオスには勝利の確信があるようでした。

 

ライオスが取った作戦は、自分の足を噛ませてレッドドラゴンの逆鱗に攻撃をするというものでした。確かに、ライオスはドラゴンも倒した事があるので、どの程度の攻撃を逆鱗に攻撃すれば良いかも知っているかもしれませんが、一歩間違えば終わりの捨て身の戦法です。

 

 

ちなみに、竜の逆鱗は、東方の龍には触ると竜の怒りを引き起こす逆鱗は存在しますが、西方のドラゴンには無いそうです。そして、逆鱗=弱点というものも少ないようです。

 

ニーベルリングの歌に登場する主人公のジークフリートがドラゴンを倒して不死になりますが、背中に菩提樹の葉が一枚張り付いていたため、その部分のみ血が浴びせられず、ただ1つの弱点として残ったという記述があります。結局は、この弱点が彼の命取りとなりました。

 

その内容が曲解されて、竜の逆鱗=致命傷を与える弱点となったのでしょう。ワニにも逆鱗と呼ばれる部分はあるそうですが、致命的な傷を与えられる弱点では無いそうです。なので、神経や血管などは上手いこと守られている生物がほとんどですね。

 

ライオスはほぼ相打ち状態でレッドドラゴンを倒します。

ライオスの足が先に千切れても負けてましたし、踏ん張りが効かなくても負けれましたし、刺す場所が間違っていても負けてました。冷静に判断できるサイコパスのライオスだから勝てた戦法と言えるでしょう。