ウンディーネは本来大人しい精霊であり、迷宮では大して驚異となっていませんでしたが、マルシルのどんくさによって、攻撃力だけならドラゴンにも迫る強さになっていました。

 

タンスとナマリは、ウンディーネを突破して向かいの塔に行くのは危険と判断して帰還の術を使おうとします。のちのちにマイヅルやエルフなども帰還の術を使いますが、一瞬で大勢を移動させたのはファリンだけで、エルフの隊長のミスルンは一人だけなら一瞬で迷宮の外に飛ばす事ができます。

 

もしも、ファリンが一瞬でパーティーを脱出させても、怪我をして死ねば復活させられないので、かなり危険な賭けだった事は分かります。ファリンが仮に脱出できても、ドラゴンに体半分を食われていたので即死していたかもしれません。

 

 

ライオスは、マルシルもタンス達に付いて帰還するように取り計いますが、マルシルは納得しません。なんとか魔力を回復する方法として、ウンディーネを飲む事を提案します。ウンディーネには魔力が豊富に含まれているので、飲めば回復するかもしれないが危険です。

 

ライオスとセンシが、アダマントという凄い鍋を使って、ウンディーネを火にかけて倒す方法を思い付きますが、ライオスの力が足りずに吹っ飛ばされてしまいます。見かねたナマリが再戦して、センシと協力してウンディーネを倒す事に成功しました。

 

 

倒したウンディーネをそのまま飲もうとするマルシルですが、センシに料理にして摂取力を上げるように提案されます。そして、作り始めたのがシチューでした。これなら確かに吸収率は上がりそうですが、魔力は分散されないのか疑問です。

 

 

ライオス達とタンス達が一緒に食事をして、マルシルの魔力が戻ったことを確認したタンス達は、マルシルやライオスを励まして地上へ戻っていきました。マルシルとファリンが特別に仲良すぎるだけで、ナマリも基本的に良い人です。

 

そして、センシの武器がドラゴンには効かない事も指摘しますが、それはセンシにとって失礼だったと謝罪します。センシは、鍛治全般に興味が無いことを告げました。ドワーフには珍しいのでしょう。これが後々の伏線になってきます。