水上歩行によって水面を移動しているライオス達ですが、刃魚や魚人が少ない事に気が付きます。

 

最初はマルシルが攻撃魔法で刃魚を爆散させて、センシに怒られていました。

マルシルって、攻撃魔法って高火力の爆発系か、閃光魔法くらいしか使ってませんね。

 

確かに、冒険者としては強いですが、状況に応じての捕獲という目的では使いづらいですね。

捕獲網とかも刃魚の前には切られそうだし、少しセーブしながら戦うのは厳しい条件です。

 

確かに、生態を守りながら戦うなら、魔法使いには難しい条件ですよね。

そんな中で冒険をしていると、水の中からクラーケンが姿を表します。

 

 

ダンジョン飯の世界では、中ボスという概念は無さそうです。

狂乱の魔術師であるシスルが大ボスだとしたら、中ボスは使役しているレッドドラゴンやその他のドラゴンという事になりそうです。

 

なので、クラーケンでも、シーサーペントでも、シスルが使役してなければただの魔物です。

食えるか食えないかで判断するしかありません。食えなければ、魔物を倒しても時間の無駄なので、さっさと地下へ進んで行けば良いのです。

 

ライオス達は、クラーケンの生態が分からないため、あまり攻撃が効きません。マルシルの広範囲魔法攻撃もダメージを与えたものの、致命傷にはなりません。

 

しかし、センシはイカとタコを捌いたことがあるので、どこで知ったのか?疑問ですが……。

クラーケンの目と目の間が弱点であると推測して攻撃します。すると、呆気ないほど簡単にクラーケンは倒されました。

 

意外とダンジョン飯の世界の魔物は、弱点を突かれると驚くほど簡単に倒されます。ポケモンで言うところのクリティカルヒットである効果は抜群だっ!になるのでしょうか?

 

ならば、ダンジョン飯の世界で必要なのは、SAOでも言っていましたが冒険者同士の情報交換ですね。

 

ライオス達の魔物の知識が、カブルー達に少しでも共有されていれば、少しはダンジョン攻略も楽になるかもしれませんが、今まで他の冒険者に情報を共有するようなパーティーは出てきていません。

 

そして、魔物の生態を書いている書物も、迷宮グルメガイドくらいしか出てきてないのです。つまり、こうした迷宮を攻略した冒険譚などでも記録に残しておけば、他のダンジョン内でもかなりの規模で攻略できるのに、それをしていないのです。

 

おそらく後々に出てきますが、迷宮を攻略すると、迷宮の主人になり、迷宮の主人になるとある物が無くなって発見されるので、自分の冒険を記録に残そうという思いも無くなってしまうのでしょう。

 

チルチャックさんなら、ギルド紹介のおりに、魔物による知識共有もしてくれそうなので、今後の裏方の仕事に期待ですね。まあ、ダンジョン飯の別の迷宮捜索が書かれればの話ですが……。

 

現実世界にもクラーケンのような大きなイカやタコは存在します。しかし、すでに加工された完成品しか食べていないので、美味しいというイメージしかありませんが、ダイオウイカなんかはエグいんですかね?

 

ライオス達は、クラーケンは食べずにその寄生虫を食べ始めます。蒲焼きになり、肉厚の魔物食は食欲を注ぎますよね。ライオスは、寄生虫を実食した事で、普通の寄生虫に感染します。小さい寄生虫も魔物化してたら、ライオスは死んでたかもしれませんね。