モルモン書は、イエス・キリストが復活した後にアメリカへ渡って金属製の描き板を渡したというエピソードから書き始められています。

 

キリスト教の聖典啓示の書の部分と合致している部分は多く、カトリック教会などを啓示の書の聖句を抜粋して批判しています。

 

啓示の書の大娼婦が、偽りの宗教の事を指している点はエホバの証人などと類似しています。

カトリック教会は、ローマ帝国から始まっているので分かりやすいのでしょうね。

 

しかし、イザヤ書のエホバの山から出る水によって生命の木が養われている部分はちょっと違いますね。生命の木によって永遠の命を得られるという部分と鉄の棒によって支えられるという点は納得できますが、流れてくる水を汚れたモノにしています。

 

実際には、エホバの山から流れる聖なる水によって養われる事によって平安に生きられる事を表しているので、この部分はちょっと正典聖書と食い違っていますね。

 

さらに、アダムとエバによる原罪も載せられてはいますが、アダムが実を食べなければずっと変わらずにいれたという結論になり、子供も産まず、子孫が繁栄する事はなかったとされています。

 

ここはちょっと正典聖書とは違っており、神への冒涜と捉えても良い部分と言えるでしょう。

実を取って食べた事で子供をもうけることができるようになったが、エデンの園から追い出されたとあります。

 

まだニーファイ第一だけですが、一見聖書と合っている部分があると思わせて、重要な所で神に問題がありそうな書き方は、ちょっと危険な香りがしますね。

 

そして、キリスト教特有の書き方なのでしょうか、カトリック教会に問題があるから神は自分達を通して救いを得られるようにさせてきたと書いています。

 

聖書の内容の記述は、そこそこ合っていますが、正しい教えや知識、正典聖書と合っていないなら創作や悪魔からの誤導という可能性も考慮しなければいけません。

 

個人的な解釈ですが、正典聖書とマカバイ書、知恵の書、シラの書、トビト書くらいが歴史的観点と宗教的な観点から益がありそうです。

 

エノク書も見たのですが、巨人であるネフィリムの背の丈が1300メートルもあり、さすがに人間の女性が産める限界を超えているように感じました。おそらくニムロデの書いたシュメール神話から影響を受けている可能性は高いですね。

 

ちなみに、人間は肉体を持った生きた魂を霊としています。霊自体が出て生き続ける事はないのですが、堕落した天使には当てはまらない気がしました。堕落した天使の状態の候補としては、このような仮説が立てられます。

 

①霊体から肉体を作り出して人型になっている

②霊体が基本であるが、指紋や遺伝子などがある肉体を神から与えられている

③霊体だが人間に取り憑いて影響を与える可能性がある

④全く違う未知の状態

 

①だと人間の女性とエッチはできても妊娠をさせないような体にする事はできるので、ネフィリムが産まれる可能性は極めて低いし、仮に産んでも人間と同じにする事ができると考えられるので、巨人化という問題は発生しないように思える。

 

②今のところ一番可能性が高く、神から肉体を与えられて人間にメッセージを伝えれるようにされていたが、天使が堕落して人間との間に子供ができてしまい、その遺伝子が子孫のネフィリムにも影響を及ぼした。

 

しかし、全ての天使が人間のように遺伝子や指紋などを備えて肉体を持てるようにされたのかは不明。自分だったら必要があれば用意するなどの許可制で充分だと思うのだが……。ノアの日以降、神から肉体を与えられないようにされたとあれば、その可能性は高いのだろう。

 

③今でも悪霊に影響を受けている人はいるらしいが、産まれてくる子供に影響があるという内容は聞いた事がない。なので、悪霊が人間に取り憑いて子供を産んでもさほど影響は出ないと思われる。

 

④天使は科学的な知識も持っていたと思われるので、人間が徐々に強化して巨大化した可能性もある。ある意味でナウシカの巨神兵のように人工的に作られた生命だったのかもしれない。天使達は人間の女性とエッチして、その過程で強靭な生命を作ろうとしていたとも考えられる。

 

世界中に出土される巨人のDNAでも調べれば、巨人のDNAから天使のDNAを抽出出来るかもしれませんね。そして、人工的な天使を生み出せるかもしれませんね。まずは、巨人のDNAを採取できれば良いが……。