海外では、日本の漫画が注目を受けています。
自分の友人は、男の子が多いので多少スポーツやバトル物に関心を集めますが、中には少女漫画のような内容も人気が高いです。
今回は、少年ジャンプでも良作のあかね噺を読んだ感想を書いていきます。
自分も落語には、多少の興味はありました。小学校、中学時代や高校時代などでも落語を見る機会はあったので、雰囲気だけは知っていますが年齢を重ねるごとにようやく面白みが出て来ますね。
小学校では、単純にお笑い芸人などが人気で、おかしな言動や分かりやすいギャグが人気です。
なので、落語を聞いても、うん?というくらい面白味は分かりませんでした。
しかし、このあかね噺を読むことで落語の楽しさが分かり始めた気はします。
まず最初の噺で、落語の世界が相当厳しい物であること、10年で二つ目というキャリアを積んでいても、有名落語家に破門を言い渡されれば、落語家を辞めるか、他の門下に下るかを決めなければいけません。
あかねの父親は、一見真面目で理不尽に切られたように見えますが、やはり芸人として限界を感じていたようにも思います。人情があるのは分かりますが、落語喫茶でもあんまり人気もないことから、この辺が勝負どころであった事はわかります。
子供の視点で見ると、確かに一生師匠に怒りを覚えるのは確かです。
この辺も4巻を見ると良く設定が練られている事がわかります。
そこからあかねが落語家を目指して修行を付けていくわけですが、兄弟子もすでに設定を練られて作られてますね。
アイドル風の落語家、相当の知識を持った落語家、真面目一筋の伝統的な落語家、兄弟子でも伸び悩んでいる落語家、そしてあかねです。ここまでくると、志熊の芸を見てみたいと思いますが、それは多分相当後の方になってくるでしょうね。それこそ、あかねが真打ちになるかどうか辺りで。
マレーシアなどの海外の人から見ると、江戸時代の文化は面白いと感じます。しかし、遠い異国のような内容で、共感できるかは分かりません。特に、転失気や寿限無は、翻訳次第で面白くもなり、駄作にもなり得るでしょう。
転失気と屁の文化の共通点もあるとは思いますが、意外とオープンに話す文化もあるので、なんで難しい単語使うのかいまいち理解できなという人はいるでしょう。自分の友人は、中国語の先生ですが、ウンコなど食事どころで話しているので、そういう文化なんですよ。
なので、こればかりはアニメ化や漫画が売り出されないとわかりませんね。
多少の根強いファンができる事は可能でしょうが……。
まず落語というものを見た事がないでしょうから、その辺がちょっとでも浸透すれば成功といえるでしょう。