正典聖書には、実際に言うとハルマゲドンまでのガイダンスは書かれているのだが、人を救う方法は具体的に書かれていない。
聖書の律法にあるように、神を愛して、隣人を愛し、偶像礼拝を避けて、淫行や強欲、酒やタバコなどの中毒性のあるものを避ける事、血の誤用を避ける事などである。
そして、良い習慣である集会や聖書を学ぶ事、神に祈る事などが含まれており、苦難の日に神を信仰している者は安全に守られると保証の言葉だけが書かれている。
ハルマゲドンへの経緯や予言などはあるが、実際に何をすれば生き残れるかという指示は書かれていないのが現状です。
まあ、真の僕には必要な時に啓示される可能性が高いので、ほとんどのキリスト教徒はそれを信じて宗教や組織に従っている。
今回は、聖典には含まれていない聖書外伝を調べています。
実際、プロテスタントが聖書外伝を省いているだけで、カトリックは聖書外伝を聖典として含めているからです。
読む価値が本当にないかは、実際に読んでみないと分かりません。
そういう意味では、モルモン書もいずれは見てみたいと思います。
今日は、シラの書について感想を述べます。
知恵の書は、ソロモンの格言(箴言)の書に似ていますが、実用性はシラの書の方がかなり具体的で有用的だと思います。
ただし、筆者の経験や考え方が強いのでプロテスタントでは正典聖書扱いではないのでしょう。
しかし、イエスやペテロの手紙等では、シラの書がほとんどそのままの形で引用されているのです。
例えば、シラの書の3章1節には、
「子供たちよ、
父の戒めに耳を傾け、それを守れ。
そうすれば、つつがなく暮らせる。」
とあります。これは、聖書で言うところの格言やエフェソス人への手紙6章1〜3節の
子供は,主に喜ばれるよう親に従ってください。そうするのは正しいことです。 「父と母を敬いなさい」とあり,これは約束を伴う最初の命令です。 「そうすれば物事はうまくいき,地上で長く生きられる」という約束です。
に近い気がします。
これだけなら、似ているね……程度で済むのですが、イエスの言葉やペテロの手紙には、ところどころでシラの書から引用している感じの印象を受けます。
ただし、シラの書では多くの子供を育てても役に立たない子供は価値がないような見方があります。確かに、その通りなのですが、聖書的な教えとはちょっと違い、筆者の経験が強く出ているのです。
さらに、傲慢にならずに謙遜でいるように書いていますが、やはり筆者の経験から来ていそうで、今の集会や教会では頻繁に用いられそうですが、長老や牧師などからは隠したいような内容でしょう。出世の方法や金持ちへの扱い方などが載っています。
一部は、キリスト教の人達が敏感に反応しそうな内容ですが、出世や人々と接する面では意外と役に立ちそうな内容です。聖典とは呼びたくない気持ちは分かりますが、意外と現代の組織としての生活ではマトを得ているといえるでしょう。