あなたの身近な人が怪しい集団に搾取られてる。

 

他の人なら放っておいても良いけど、この人だけは助けてあげたい。

 

友人や親族がマインドコントロールされていると知れば、助けたいのが人情ですよね。

 

でも、敵はマインドコントロールのプロであり、一個人が相手にできそうにも思えます。

 

下手をしたら、自分も同じようにマインドコントロールされるのでは無いかと不安ですよね。

 

今回は、親しい友人や親族がマインドコントロールされている時の解き方について解説します。

 

 

あなたとマインドコントロールされている人との関係を良好にする

 

まずはマインドコントロールされている人との関係を良好にすることが大切です。

相手との関係があまり良くないと、せっかくの注意や忠告も影響力を持たなくなってしまいます。

 

一方的に「あなたは洗脳されている」などと言っても、相手に不快な思いをさせたり、傷つけたりするだけで、あなたから離れていってしまうので気をつけましょう。集団との結び付きが強ければ、何も知らないのに偏見を持つなっ!という態度を示してくるでしょう。

 

 

マインドコントロールしている側の方法や詳しい情報を集める

マインドコントロールしている側の手口や情報を集めて、どうやってマインドコントロールを解くか戦略を立てるのが有効でしょう。

 

まずは、マインドコントロールされてしまった人が、どうやって洗脳されていったのかを知ることが大切です。相手との関係も良好に保てますし、情報収集もできます。

 

カルト宗教に洗脳されてしまっているなら、どうやってその宗教を知ったのか、普段どんな活動をしているのか、教祖様はどんな人なのかなどを何気ない会話から聞き出してみましょう。

 

セミナーに誘われる可能性が高いですが、まずは相手の話を聞いて危険性の高い場所へは行かないようにしましょう。マインドコントロールしている側は、あなた以上のプロだからです。

 

 

マインドコントロールしている人に対して疑問を抱かせる

 

マインドコントロールしている人に対して疑問を抱かせるのが有効な手段です。

何をするにもマインドコントロールしている人を頼っている状態の場合は「もっと自分の意見を大切にしてもいいんじゃない?」などと聞いてみましょう。

 

効果的に質問することで、支配されていることに気づいてくれる可能性は高いです。

「その行動をしたら、どんな不利益が出てくるの?」

「あなた自身には不利益な点があるの?」

 

「それって恐喝罪に入るよ?」

「それは、あなたが払わないといけない理由はないわよ?」

「それってブラック企業と同じ考えだよね?」

 

こうした悪い組織との比較によっても相手にマインドコントロールされている事を気付かせる事ができます。具体的な例があるほど、マインドコントロールは解けやすくなります。

 

 

客観的に自分がいる立場を理解させる

マインドコントロールしている人に対して疑問を持てるようになったら、客観的に自分を見つめてもらうようにアドバイスしましょう。

 

急に客観的に自分を見つめるのは難しいので、ここでは否定と肯定をセットにしたトレーニングを取り入れるのがおすすめしています。

 

マインドコントロールしている人に「これはとてもいいことだ」と言われたら、心の中で「これはとても悪いことだ」と唱え続けるというトレーニングです。

 

これを続けていくと、これまでマインドコントロールしていた人だけに向いていた視点が、もう一人の自分の視点で物事を考えられるようになります。

 

「教祖様が言ってることって本当にいいことなの?」

「私は、その考え方には同意できないな……」

「もう一度よく考えてみてくれる?」

 

さまざまな人の話を聞くように促す

さまざまな人の話を聞くことも大切です。

マインドコントロールされていると、支配者やその組織の話だけを聞くようになるため、その話に違和感や疑問を感じなくなります。

 

家族や友人など、支配者と全く関係ない人の話を聞くことで、これまで自分が信じていたものに対して疑問を抱くようになり、マインドコントロールから抜け出すきっかけになるでしょう。

相手の陥ってる状況を簡単に説明して、極端な反応が出ないように注意してください。

 

 

物事を善悪で決めるような議論はしない

物事を善悪で決めるような議論はしないように気をつけてください。

マインドコントロールされやすい人は、もともと物事にいい、悪いをはっきりさせたがる傾向にあります。

 

支配者はそれを利用して、自分の行いや思想こそが「善」だと刷り込ませていくのです。

何事も善悪だけで判断するのではなく「どちらでもない」「どちらでもいい」という考え方があることを伝えることで、これまでの自分の考えは少し違ったのかも、と思えるようになります。

 

 

解けた後の戻れる場所を作る

マインドコントロールが解けた後の戻れる場所を作っておくことも大切です。

洗脳されてしまった人は、家族や仕事など、全てを捨てて支配者と生活を共にしていることも多いようです。

 

洗脳が解けたとしても、自分に戻れる場所がないと分かると、なかなかそこを離れることができません。自然と相手が戻って来やすい場所を作ってあげましょう。

 

家族と喧嘩別れしてしまった場合は、一緒に謝りに行ってあげて誤解を解くなど、洗脳が解けた後に戻れる場所を作ってあげましょうね。

 

 

感情的な指摘や強制的な環境変化は逆効果

感情的な指摘や強制的な環境変化は逆効果なのでやめましょう。

洗脳されてしまった人が心配で、つい感情的な言葉で指摘してしまったり、支配者から強制的に引き剥がそうとしてしまいたい気持ちはあるでしょう。

 

しかし、それらの行為は逆効果になってしまいます。

支配者は友人や家族が、この活動に反対することを予想して、そのような事態がやってくることをすでに告げているのです。

 

「悪の力が働いて、あなたの良い行いを妨げようとしている」などと言われてしまい、余計に支配者への崇拝が進んでしまう可能性も高いのです。あなたを敵と見做せば、マインドコントロールを解く事は難しくなります。