マインドコントロールとは、一般的に洗脳と言われており、言葉態度行動によって他人から心を操られている状態です。

マインドコントロールにはいくつかの種類があります。

 

行動コントロール

他人に行動をコントロールされるのは、マインドコントロールの代表的な例です。
古い言葉では「飴と鞭」、「報酬と罰則」、「賞賛と嫌悪」などの心理的な仕組みを利用する事で他人の行動をコントロールする事ができるようになります。
 
例えば、特定の行動を過剰に称賛して誉めて、別の行動を徹底的に否定する事によって、「絶対にこうしなければならない」と相手に思い込ませる事ができます。その為、コントロールされている人間は、支配者に許可されている行動しか取れなくなります。
 
本人は自分で選んでいるつもりでも、実は操られている場合も多いのです。
例えば、「夫が許してくれないから外出できない」、「親が6時までには帰って来い」、「組織内の人としか恋愛・結婚は禁止」などが行動がコントロールされた結果と言えそうです。
 
 

思想コントロール

 

カルト宗教や政治体制、一部の教育機関などで行われているマインドコントロールです。

その集団にとって利益となる思想だけを頻繁に植え付けていき、他の考え方を排除する方法です。

 

コントロールする方法としては、「経典を繰り返し読み聞かせる」、「特定の話題だけを頻繁に話す」、「経典の解釈を用いて、ある一定の結論へ導く」、「違う見解は徹底的に排除する」などの過剰な行為を強制することが多いのが特徴です。

 

ある思想だけを教え込まれているうちに、その人は頭が働かなくなり思考停止状態になります。そして、一般的に異常とされている思想すらも受け入れてしまうようになります。

 

 

 

 

 

感情コントロール

 

恐怖や感情、罪悪感をコントロールし、洗脳しようとする手法です。
支配者は、その人が抱えているネガティブな感情を見抜いて刺激するようにします。

例えば、「君のせいで怪我をしてしまった。このままでは仕事ができない」などと言って罪悪感をあおり、金銭を要求するなどの流れです。


冷静になれば脅迫罪という罪になりますが、「おかしい」と気づくことでも、罪悪感に支配されてしまっている間は正しい判断ができません。


そのうえで、支配者は「もしも言うことが聞けないなら恐ろしい目に遭わせる」と恐怖を植えつけ、完全なマインドコントロールが完了してしまいます。

 

警察や法律に訴えるという方法を取ろうとしても、身近な人を人質に取られたり、逃げ道がないように圧力や脅迫行為をしてきます。

 

警察に訴えても危害を加えられるかもしれないと思い込むと、ただただ従うだけの奴隷が完成してしまいます。

 

 

 

 

情報コントロール

支配者はマインドコントロールを行うにあたり、情報統制を意識します。
もしも、ターゲットが支配者の言っている内容と違う本やニュースを見てしまえば、「何かがおかしい」と気づきます。


ターゲットが知人からのメールやSNSで「早く逃げなさい」と言われるのも、支配者にとって不都合な事態です。

そこで、「私の言うことだけを信じて、情報はすべて遮断しなさい」などと、ターゲットに言い聞かせます。

 

一見親切そうなイメージを抱かせて、「キミを守るために監禁している」などの口実でずっと働かせる可能性もあり得ます。


ターゲットからすれば支配者の言葉が唯一の情報になるので、無条件で信じやすくなります。

この状態が数年間続く場合さえも考えられます。